闇の三冠王
食品の仕事をしている。
だから日々よく食べている。
しかも揚げ物が多い。
天ぷら、海老カツ、フライドチキン、、
昼食を抜いたりするが、それでも多い。
20代のころは平気だった。
気がつけば35歳。
そんな生活をしていれば当然太る。
まぁ健康ならいいか、と油断していた。
健康診断の要注意事項に、
それははっきりとした太字で書いてあった。
いや肥満って。もう少し言い方ないかな?
デリカシーゼロ野郎ですか?
つまりこれはBMIという、
体重kg÷(身長m)^2で計算される数値が
25を超えたということ。
杓子定規な社会的階級だが従うしかない。
しかも自分は背も平均より小さいのだ。
小さくて太っている。悲しい。
そして親父も爺さんもみんなハゲだ。
やがて自分もハゲる日がくるだろう。
DNAの螺旋階段の行き先は決まっているのだ。
そうなると近い将来、
チビ・デブ・ハゲの三冠を達成してしまう。
令和の三冠王はヤクルト村上だけじゃないぜ!
そんな闇の三冠王にならないために、
先月からランニングを始めた。
家族が寝静まったころ、
そっとワークマンのランニングシューズを履いて家を出る。
1キロも走ると死ぬほど汗をかく。
運悪く、ランニングコースは有名な夜景スポットなのである。
若者たちはスマホをかざして、
夜景と恋人を画面に収めようとしている。
そして見切れる満身創痍汗だくオジサン。
許せ若者よ。
君達にもきっといつか分かる日が来る。
とりあえず一ヶ月で2キロ痩せた。
がんばれ俺、がんばれ村上。
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