庭師が嫌がる仕事とは?

・質問をいただきました。
・今までに勘弁してくれと言いたくなった作業はありますか?
・との質問です。
・質問をいただきましてありがとうございます。
・今回はこちらの質問に返事をしていきます。
・庭師が嫌がる仕事と、できることならやりたくない仕事の話をします。
・個人的な主観がかなり入ると思います。
・全ての職人が同じ気持ちではないと思いますので予めご理解ください。
・それでは解説を始めます。

1、苦手な木を大量に剪定

・どんな職人の方でも苦手な木はあります。
・苦手な木の場合には、およそ素人の方からではわからないのかもしれませんがが、他の木よりも仕上がりに納得がいかないコトがあります。
・自分でも色々と試行錯誤したりして、出来るだけ苦手意識をなくそうと努力をするのですが、そんなにうまく行くことはありません。
・お客様からしたら「苦手な木は切って欲しく無い」と思われる方もいるかもしれません。
・ですが、安心してください。
・単純に自分の中で納得出来ていないだけで、素人の方はどれがうまく切れていない木なのかを、判別することは出来ないと思います。
・ですので単純に自分の気持ちが良く無いと言うだけです。
・しかも実は、苦手な木でなくても100発100中完全に全ての木が納得いく仕上がりをしていません。
・これはどの職人さんも同じ気持ちだと思います。
・特に剪定に関しては、みなさん理想のイメージがあります。
・それにどれだけ近づけたかと言う感じです。
・ですが、これも安心してください。
・基本的に全て80点以上で仕上げています。
・ちなみに理想は120点くらいです。
・ですので、自分がよく切れたなーと思った木に関しては一緒にいった職人に褒めてもらいたくて、見てもらったりします。
・何本かに1本、本当に自分でも他人でも納得ができる剪定ができるのです。
・これは本当にどの職人さんでもある話だと思います。
・全ての木が自分の思った通りに伸びているわけでは無いので、理想に近づけるために今回はこう切ったといった感じです。
・伸び方によって剪定は大きく影響を受けると言うことです。
・また、長く続けていると色々な切り方の違いがわかってきます。
・この木はこんな感じに切られているとか、もっとこう切ったら良いのにとか、同じ木なのに切り方が違うのは違う職人が切ったからかな?とか。
・そんな感じで結構色々わかってきます。
・木の剪定には終わりがないと言うコトです。

2、一人で大きな木の伐採

・今は一人で大変な作業をすることは基本的にないのですが、これは過去にあった話です。
・以前に勤めていた会社では、基本的に一人で作業をすることが当たり前でした。
・大変な伐採の作業も一人でこなすしかありませんでした。
・たくさんのことを予め検討して、色々なことを予想する癖がつきました。
・あれは危ない、これはこう対処すると言った感じです。
・お陰でかなり経験値は上がったと思います。
・しかし、一人で作業をすると危険が伴いますので、絶対にやめた方が良いでしょう。
・特に危険なのは、シュロのような枝が無い木です。
・しかも重たいので一人で作業をするとかなり危険が伴います。
・絶対に二人以上で作業をするようにしましょう。
・当時は一人でやっていましたが。
・一人でやったから分かりますが、一人でやらない方が良いです。
・絶対に応援を頼んでやってください。

3、しきりに値切ってくる

・これはたまにあるのですが、本来値切るのは受けたくないと言うのが本音です。
・値段は決める基準があって決めています。
・私もビジネスで植木屋さんをやっていますので、無理矢理な値引きは受けることができません。
・従業員の給料や福利厚生、事務所の家賃や道具の維持費、何かあった時のための内部留保、そして決して安くないのは税金です。
・税金は絶対に払わなければいけません。
・私だけが生きていて、税金もないような生活でしたら、その日暮らしの生活ができれば良いレベルで金額を設定すると思います。
・しかし現実はそうはいきません。
・本当に申し訳ありません。
・できればお安く提供をしたいとは思っているのですが、安くするための大量生産が出来ていないのです。
・これは企業努力を怠っていると言っても過言ではありません。
・完全に私の努力不足だと思います。
・安定的に高品質のものを安価で提供することは会社の努力です。
・人が作業をしてお金をもらう仕事なので、無理と言われる方もいるかもしてませんが、努力をしなければ絶対に無理です。
・私はできる限りの努力を続けます。
・達成できるかどうかは分かりませんが、続ければ何かが見えるかもしれません。

まとめ

・職人も一人の人間です。
・嫌な時もありますし、大変な時もあります。
・しかし、努力を続けることで解決できることもあります。
・できる限りの努力を継続して、自分が嫌がる仕事を減らしていきたいと思います。
・苦手な仕事は少しのきっかけでとても得意なものになる可能性があります。
・これは苦手だからこそ色々なことを色々な角度から考えるからです。
・苦手な意識がある方こそ苦手なポイントを見つけるかもしれないと言う話です。
・もう一度言っておきますが、これは職人によって異なると思います。
・もしも他の造園職人ユーチューバーがいたら同じ質問をしてみたですね。

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