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雑司が谷散人の街道遊歩 0762

中山道 6日目-15 2019.4.29

板鼻下町交差点で国道18号の右へ旧道が分かれると、板鼻川橋のたもとに双体道祖神。
双体道祖神は信州に多いといわれるが、ここでは台座に京、江戸の他、日光、善光寺、榛名山、妙義山、金沢への里程が刻まれていたという。

双体道祖神

中山道旧道は信越本線を渡る第九中仙道踏切へ。
熊谷宿手前で第六中仙道踏切を渡って以来、第七と第八は無かったが、おそらく倉賀野宿手前で高崎線を立体交差で跨いだところが、かつては踏切だったのだろう。
踏切を渡ると、板鼻宿。

第九中仙道踏切

板鼻宿は江戸から14番目の宿。
この先の碓氷川の川止めがあることから、上州7宿の中では最大級。
手前の高崎宿が城下町で堅苦しかったこともあり、板鼻宿に泊まる旅人が多かったという。
源義経が奥州平泉へ向かう途中、義経四天王のひとりとなる伊勢三郎義盛と出会ったのが板鼻宿と伝わる。

板鼻宿

中山道旧道右手に板鼻館。
江戸期からの旅籠のひとつで、今はタルタルカツ丼で知られる食事処。

板鼻館

板鼻宿には、天保年間の記録で本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠54軒。
旅籠が50軒を超える規模は、この先では塩尻宿のみだったという。

板鼻宿

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