雑司が谷散人の街道遊歩 0117
東海道 12日目-08 2017.4.25
宇津ノ谷峠の手前に、地蔵堂跡地の平地がある。
斜面にはこの平地を確保するために江戸時代中頃に築かれたという石垣も残る。
歌舞伎『蔦紅葉宇津谷峠』の文弥殺しの舞台が、この地蔵堂前だとか。
宇津ノ谷峠を越えた東海道旧道は、静岡市から藤枝市(旧岡部町)へ。
宇津ノ谷峠の難所を越えた東海道旧道は、岡部川沿いの道を西へ。
岡部宿が近い。
岡部宿に入る東海道旧道。
左手に見えてくるのが、岡部を代表する大旅籠柏屋。
現在残る建物は三代目で、天保7年完成のものとか。
述べ100坪という大きな建物には、帳場や座敷、台所など、往時の旅籠の姿をそのまま残している。
柏屋の読みは「かしばや」。
暖簾の紋章は丸に土佐柏。
東海道の難所、大井川までの間には藤枝宿、島田宿があるが、増水が長引くと、この岡部の旅籠も足止めの旅人で満員になったとか。