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絵本でほんのりカフェ気分【28】『絵本の散歩道の楽しみ➄ くろちゃん編 オレンジは一匹ぼっちではなかった。 』


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第28(絵本の散歩道の楽しみ ➄ くろちゃん編 オレンジは一匹ぼっちではなかった。)


前回の「絵本でほんのりカフェ気分【27】」では、絵本の散歩道の槻田川に住む大きな紅鯉 オレンジについてお伝えしました。
またオレンジがいつもいることが、Maxの心の安らぎになっていることもお話ししました。
そしてMaxは、狭い川のエリアに一匹で住んでいるのは可哀そうだなと、まるで家族になったような気持ちでいたのです。
ところが・・・。

★最初はYokoの目の手術から

最近になって分かったことです。
それは、目が悪かったMaxの家内のYokoが、両目の白内障の手術を受けたことから始まりました。
Yokoも今年から、絵本の散歩道のコースを散歩するようになっていましたが、ある日のことです。
「オレンジもくろちゃんも元気だった~?」
と散歩から帰ったMaxにYokoが聞くのです。
オレンジは私が教えたのですから分かりますが、「えっ、くろちゃん?」とMaxは聞き返しました。

★Yokoが”くろちゃんたち”を見付けた

Yokoは、「一人で散歩している時にオレンジを見ていたら、何か寄り添う影のようなものが見えたんよね~。」と言いました。
そして、さらによく見るとそれは影ではなく、黒い魚のようだったとのことでした。
Yokoはもっとよく見たところ、間違いなく黒い魚だと確信したようです。
それもオレンジと同じくらいの大きさの魚と、少し小さな魚でした。
Yokoは勝手に「くろちゃん」と「こくろちゃん」と名前を付けていたのです。

★Maxも教えてもらう

Yokoは白内障で目が悪くなっていたので手術をして、視力が0.8と1.2に回復しました。
以前一緒に散歩して、Maxがオレンジを紹介した時は、二人ともオレンジだけしか見えなかったのです。
それが、Yokoが手術をしたおかげで、「くろちゃん」や「こくろちゃん」とも知り合いになれたのです。
Maxは、Yokoに「こっち~!、ほらあそこ~!」と教えられてじっくり見てみました。
Maxもあまり目が良くなくて、はっきりとは見えませんが、黒い魚がいることが分かりました。

★くろちゃんとこくろちゃんの正体

オレンジは紅鯉ですが、くろちゃんとこくろちゃんは何なのでしょうか?
たぶん大きさから考えて、真鯉か真鯉の仲間ではないかと推測できます。
目が悪い人でもすぐに分かるオレンジと、なかなか分からない”くろちゃんたち”がいる槻田川に、もし”くま”が来たとしたら、すぐにオレンジは食べられてしまうでしょう。
それだけ”くろちゃんたち”の方が、自然界では強いということだと思われます。
逆に目立つオレンジは、人々に心の安らぎを与えるために、生まれてくれたのでしよう。
そんなオレンジが、狭い槻田川で生きていることが、奇跡のようで不思議ですね。

★オレンジは一匹ぼっちではなかった

Maxは、寒い日も暑い日も、大雨の日も雨が降らない日も、オレンジが長いこと一匹で生きていたと思っていました。
また一匹でいるのは寂しいだろうなとか、可哀そうだなと感じていました。
でもYokoの目の手術のおかげで、見た目は違うとはいえ仲間がいたことが分かって、安心したと言うか、嬉しくなってしまいました。
オレンジと”くろちゃんたち”は、いつもではありませんが、寄り添って泳いでいることが多いのです。

★散歩中に話題ができました

最近MaxとYokoは、絵本の散歩道を一緒に散歩することが多くなりました。
そして「オレンジは元気だろうか?」「くろちゃんとこくろちゃんは?」「雨が少ないので大丈夫だろうか?」など話がはずみます。
オレンジと”くろちゃんたち”の住むエリアに近づくと、我先に覗き込んで「今日も元気そうだ。」「こくろちゃんが見えない。」とか「早く雨が降ればいいね。」など話ながら散歩を続けるのでした。
オレンジも”くろちゃんたち”もいつまでも元気でいて欲しいと思います。

くろちゃんとこくろちゃん


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