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企業のコミュニティ形成と購入フロー

Lobsterr Letter という週一回メール配信されるニュースレターがあります。世界のビジネスやカルチャーにコメントが添えられて届くのですが、個人的にいま一番刺さっているキュレーションメディアです。

今週配信された中から1つ気になる記事があったのでピックアップします。

「コミュニティ化する企業」はなぜ強いのか?

宗教団体、労働団体、非営利団体などの市民団体の会員数は、近年急激に減少している。しかし現実には、強固なコミュニティはいまだ存在し、その影響力は増大している。現代のコミュニティは企業やブランドを中心に形成され、世界中の企業に大きな機会を提供している。
たとえば、セールスフォースは革新的なソフトウェア会社のひとつであると同時に、約200万人のメンバーからなるグローバル・ビジネス・コミュニティを保有しているといえる。毎年20万人近くが参加する同社のカンファレンス「Dreamforce」は、セールスフォースがもつエコシステムが一堂に集い、関係を構築し、企業アジェンダを推進するためのメッカのような存在だ。他には世界中に1,400以上のバイク愛好家コミュニティを構築してきたハーレーダビッドソンや、2,500万人を超える人々が毎日の運動計画を共有しているFitbitも同様にコミュニティを擁する企業だろう。

以下略

元記事は下記ですが、リンク先ではさらにコミュニティ構築の競争優位性について書かれています。

企業は製品を提供することからコミュニティ構築することに移行できれば、
   
・コミュニティメンバーは新しいメンバーを獲得し、顧客獲得コストの削減とバイラルに一役買ってくれるでしょう。
・コミュニティメンバーは定着率が向上し、生涯価値が向上するでしょう。
・コミュニティメンバーは互いにサポートし合うため、サービスコストが軽減され、粗利益率が向上するでしょう。

エンゲージメントが増加するにつれて、コミュニティのネットワークはより強固になり、さらにグローバルで利用可能となり多くの価値を生み出すでしょう。

コミュニティ形成はユーザーに「場」を提供すればできるものではなく、ユーザーと接点を持つコミュニティマネージャーを必要とします。なにより短期間で結果が出るわけではありません。単純にコミュニティサイトのようなプラットフォームを立ち上げるだけでは失敗します。

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参考:D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略

上記はユーザーの購入フローですが、従来のファネル型だけでなくループ型で購入する人たちが増えたことも、より強いコミュニティ形成がされている要因の一つかと思いました。

ファネル型
認知から購入までに先細りしてしまうため、広告やPRに多くのリソースを必要とします。また継続性も悪く常に広告を充て続ける必要があります。

ループ型
認知から購入さらに再購入が循環しており、広告やPRに頼らない関係性を作ることができ、理想のような購入フローです。

すべてのサービスや商品に当てはまるとは限りませんがコミュニティ形成を行った先には、ループ型の購入フローを行うユーザーが待っています。

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