不要なものから大切なものへ。「ダンボール」から生まれた名刺入れを見て思うこと
こんにちは!最近「サステナブル」について、いろいろ考えることが増えたくぼりです。(絶賛勉強中)
だから、というわけではないんですが。
実は先日、会社の部活動の一環で、ダンボールアーティストの島津冬樹さんをお招きしたワークショップを開催したので、今日はそのことについて少し書きたいと思います。
不要なものから大切なものへ
島津さんは、世界中の落ちているダンボールから財布やカードケースなどを作る活動をしています。本来、「モノを入れ、運ぶ」ために作られ、役目を終えると捨てられてしまうダンボールですが、その豊富なデザインや国ごとの違いなどに着目し、ダンボールの多様性や魅力を伝えるためにプロダクトを作っているそうです。
「不要なものから大切なものへ」は島津さんの活動コンセプトであり、今回私が"島津さんにワークショップをお願いしたいな"と思ったきっかけも、この考えに、とても興味と共感を持ったからでした。
バスキア箱で作られた長財布、めちゃめちゃかっこいい
ファッションECであるZOZOTOWNにとって、ダンボールはなくてはならない資材です。真っ黒い箱が印象的な「ZOZO箱」ですが、時として、スターウォーズやバスキアとコラボをし、期間限定でデザインを変えてお客様に驚きや楽しさを届けるような取り組みもしています。とはいえ、お客様の元に届いた後は、廃棄されてしまうことがほとんど(かもしれません)。
個人的にとてもかっこいいなと思っているZOZO箱を、なにか活用できないのか。そう思っていた矢先に、島津さんの活動を知り、アート部でのワークショップをお願いしました。
島津冬樹さん。とてもおちゃめで素敵な方でした!
この日は、カードケース、コインケース、ペンケース、折り財布の中から好きなものを選んで作ることに。ダンボールは、社内にあったZOZO箱や、バスキア箱、個人の持ち寄りだったり、島津さんが各地を旅して集めてきたものから、自由に選んで各自制作をスタート。
作業に集中(しつつ、おしゃべりが止まらないZOZOスタッフ達)
島津さんが教えてくれたのは、各国のダンボールのデザインや、接着材の違い。硬さや特性など。シビアなお話よりも、純粋にダンボールに興味がわくような魅力的な話ばかりでした。
海外では輸出商品を目立たせるために、派手なカラーリングやデザインのものが多く、一方、日本は国内で商品が回ることがほとんどなので、ダンボールのデザインはシンプルなものが多いそうです。唯一デザイン性が高くなるのは、産地が各地にある「みかん」なんだそう!たしかに、みかん箱ってデザイン豊富かもしれない。
ダンボールに関する知識が増えていくうちに、どんどん自分のダンボールにも愛着がわいていきました。
そうして完成したみんなのダンボール小物たち!
愛社精神高めのダンボールセレクト
ちなみに私は、チリからの輸入レモンのダンボールを使って名刺入れを作りました。(安心してください、愛社精神もちゃんとありますよ。)
「OP」だったものが、逆にみると「do」に。内側も「LEMON」がひっくり返って「NOW」に見え、奇跡の「do NOW」(!)
裏面は「fresh」。「新鮮なうちにやれ!」というメッセージが、いつのまにか生成されました。(めんどくさがりをダンボールの神様に見透かされたようだ…)一方、「ZOZO」と書かれた名刺ケースは同僚のもの。これで名刺交換をしたら、つかみもばっちり、会話も盛り上がりそうです!
紙とはいえ、屋外問わず無造作に使われるものなので、強度もあり、雨にも意外と強いそうで。ダンボールって有能だな~と改めて気が付きました。
「物流の一番の革命はダンボール」
…なんて、誰かの名言にもあった通り、モノの行き来に欠かせない存在になったダンボール。
ZOZOTOWNのダンボールも、なにかサステナブルにつながるような仕組みがあればいいな、できたらいいなと考えを巡らすのでした。(ちなみにインスタを見てると、収納箱として使ってくださっている方もいたりして嬉しい限り。)
最後にパチリ、業務で直接関わりがなくても、こういう場でコミュニケ―ションが築かれていくのがZOZOのいいところ
<おまけ>
作業⇔撮影で常に集中モードだったわたし、撮影されても気が付かない&首もげそうだな。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
Written by くぼり (twitter)
2011年ZOZO入社。小中はアニメイトに通い、高大はミュージカルと世界遺産巡りにお金を費やし、入社後やっとファッションと食にハマりだしたダイバーシティなアラサー女