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電子書籍に初挑戦したのでそのやり方を書いてみる

最近、電子書籍に初挑戦してみました。
理由はすごく単純で、お金が欲しかったからです。
もう少し言うと、私は4歳児を育てる主婦で、出産前にしていた仕事を辞めています。
でも、奨学金をとっていたので、貯金を崩して返済していると、そのうちお金は底をついてしまい、返済が難しくなってしまいます。

電子書籍以外にも自宅でできる執筆系の仕事をいくつかかけ持ちしていますが(シナリオ執筆の仕事と旅行系サイトの記事執筆など)、なかなか効率よくお金を得るのは難しく、それならばダメもとで電子書籍を出してみるのもいいかもしれないと考えました。
小説なら、これまでに書いてきたものがかなりあるので、それを電子書籍化していこうかなと。

さて、たいへんかなと思っていた電子書籍化ですが、思っていたより簡単に出すことができました。
思い立った翌日には、もう販売可能な状態に。
詳しく手順を書いていこうと思います。

ちなみに、私の販売価格は激安の99円税込でも108円です。
しかも、12月30日までは無料キャンペーンもやっています。
現在電子書籍化しているのは一作ですが、R-18文学賞の一次通過作なので、この賞が気になる方も無料のうちにどうぞ。

電子書籍のページはこちら

 
ちなみに、私が使ったのは電子書籍の一番大きな市場、Kindleです。
やはり買い手が多い方が多少売れるのではないかなと思いまして。
 
では、本題に入ります。つまり、電子書籍を作って販売するまでの手順です。

電子書籍を販売するにあたって、まずやらなくてはならないのは、文章を電子書籍に使われるEPUBというフォーマットに変換することです。
聞こえは難しそうですが、そんなことはありません。
メモ帳などのtext形式のデータをアップロードするだけでEPUBに変換してくれる無償のウェブサービスがあります。
「でんでんコンバーター」というのが一番おすすめされているらしく、私はこれを使いました。

ただ、気をつけなくてはならないのがEPUBにはEPUB独自の記法があるということです。ウェブ上の文字データを形成するHTMLも、見出しや太字を作るためにタグを付けますし、小説投稿サイトでも、ルビの振り方やら何やらありますよね。そういう記法が、EPUBにもあるということです。だからtextデータはその記法にしたがって書かなくてはなりません
 
記法の一つひとつは全然難しくはありません。HTMLと同様、特定のタグを付ければ(見出しならば見出し用のタグ、1行あけならば1行あけ用のタグ)EPUBに変換した時に反映されます。ただ、一つひとつタグを加えていくのは、かなり手間ではあります。面倒くさいです。
 
記法は色々あるのですが、小説を販売する上では、見出し(章タイトル)改行1行あけ、くらいをまずは押えておけば大丈夫だろうと思います。
 
まず、章タイトルですが、これは「#」をタイトルの前に入れればOKです。
「#」の数が少ないほどタイトルは大きく表示されます。「##」より「#」の方が大きい見出しになるということです。例えば長編で、第一章の第一話、などのような章分けをしたい時に利用できます。
ちなみに、見出しのタグを入れておくと、変換した時、自動で目次ページも作ってくれます。なんて親切。
 
改行には注意が必要です。普通に改行しても、EPUBに変換すると改行されないからです。EPUBでは、1行あけが改行として表示されます。つまり、段落や「 」などで改行する場合は、いちいち1行あけないとならないのです。
 
けれど、それだと、元々1行あけている部分がただの改行として表示されてしまいますよね。じゃあどうやって1行あけにするか、ですが、「<br/>」というタグを1行あける部分に入れておけば大丈夫です。
 
EPUBでは、「#」は見出しの、1行あけは改行の、「<br/>」は1行あけのサインということですね。
この記法に則ってtextデータを作り、それをでんでんコンバーターでEPUBに変換します。ボタンをポチポチ押すだけで変換できるので、簡単です。
 
ただ、このEPUBというフォーマットは、電子書籍以外では使われないマイナーなファイル形式です。なので、作成したEPUBファイルを開くには、EPUB専用のアプリやソフトをダウンロードしなくてはなりません。私はKDPで販売するのでKDPのプレビューサービスを使いました。
 
これで、小説本文は完成ですが、電子書籍化するなら表紙をつけなくてはなりません。絵の描ける人なら自分で描いたものを使ってもいいですが、私はできないので、これも無料のウェブサービスを使いました。 Canvaというオーストラリア初のグラフィックデザインツールです。おしゃれな写真素材やテンプレートを元にして自分で編集できるサービスで、自分好みのテンプレートを見つけられれば簡単に素敵な表紙を作ることができます。管理画面に「書籍の表紙」という項目があるので、それを選択して作業すれば、勝手に電子書籍用のサイズにしてくれるので、手間も省けます。
 
これで本文、表紙が完成ですので、あとはKindle等、電子書籍を販売したいサイトでアップロードするだけです。
慣れれば、そこまで時間もかからずに出来ると思います。
 
ちなみに、私は99円で販売してます(しつこい)。30日までは無料キャンペーンもやっているので、ただでご購入いただけます(しつこい)。
 
ご購入はこちら


もし、電子書籍の販売が軌道に乗ってきたら、そっちの方も本腰を入れて頑張ってみようかなと思っていますが、個人出版は目立たないのでどうかな…と。
とりあえず、損することはないので少し続けてみようと思います。

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