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ストーリー・オブ・マイ・ライフ

あけましておめでとうございます。7月終わってるけど
あっれれ〜〜おっかしいぞ〜〜?何してたんだろう本当
ちゃんと書き残しておきたいのに次から次へと舞台観てるとなかなか書く間もなくどんどん溜まっていくだけ...そして一生書かない…🙄その日のうちに突発的な感想をインスタとかに残すようにはしているんだけどさ、なかなかここまでしっかり落とし込もうとなると筆が重い
これに関しては書き始めたの去年の12月。今8月。なにしてんの本当

これに関しては文字に昇華しないと気が済まなかった記憶がある、だからたぶん書いてたんだけどこのザマ!最近発掘して思いの外書いてたから今更ながら出した
2022の半ばすぎにこんな話すんのもあれなんだけど恐らく2021ラスト観劇。観たのよ「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」。
これは2年前の初演観てめっっっちゃくちゃ好みすぎた作品なので本当再演待ってました!半年越しのありがとうをホリプロへ!!
初演の田代万里生×平方元基ペアが引き続き出演するのも嬉しかったし、今回は太田基裕×牧島輝の新ペアまで誕生するという!SoMLって作品が日本でどんどん大きくなってるのがとにかく嬉しかったな
とても温かくて切なくて、いろいろ考えさせられる作品です。書いていこう

ネタバレあります

STORY
人気短編小説家のトーマスは、幼なじみのアルヴィンの突然の死に際し、弔辞を読むために故郷へ帰って来る。しかし、葬儀が始まるというのに、アルヴィンへ手向ける言葉が思い浮かばない。すると死んだはずのアルヴィンが目の前に現れ、トーマスを自らの心の奥深くへと導いていく。そこには延々と続く本棚があり、トーマスの思い出と積み重ねた人生の本当の物語を書いた原稿や本が存在していた。アルヴィンは、その中から弔辞に相応しい2人の物語を選び、トーマスの手助けを始める。しかし、トーマスはそれを拒み、助けを借りずに弔辞を書くと言い張るが、アルヴィンは気にもとめず、次々と物語を選び、語っていく。果たして、弔辞は完成するのか・・・。
いくつもの物語が語られるにつれ、2人の間に存在した数々の埋もれてしまっていた小さな結びつきが明らかになっていく。アルヴィンとトーマスが子供時代に育んだ絆と生涯を通じて築き上げた友情の物語。

もうこのあらすじを引用してるだけで泣けてくるな〜
いきなり幼なじみの死という激重の切り口ですが作品自体が暗いのかというと全然そんなことはなく、むしろ温かみがあって光に満ち溢れているとさえ思えます。
この作品をどう捉えるかって人によって全然違うと思うけど、個人的には二人の過去を辿っていく中で人との関わり方や死との向き合い方についてすごく考えさせられました。
これは2年前初演を観たときでは感じられなかったことです。
初演から再演までの間に私にもトーマスと同じようなことがあって、同じような考えを巡らせていたからこそ共感できる部分が増えて捉え方も変わったのかな。
 トーマスは弔辞を書くために二人の物語を辿っていきますが、トーマスが知りたかったのは「なぜアルヴィンは死んだのか」。
だけどトーマスの本棚の中にはこの答えはありません。何故ならトーマスはアルヴィンが死んだその場に居なかったから。知らない記憶は思い出せないのです。
結局アルヴィンは自ら死んだのか、事故で死んだのか、真相は分からず終い。
必死に答えを求めるトーマスにアルヴィンは「知らない記憶を探さないで」と伝えます。知ってる記憶と自分の言葉でアルヴィンの物語を紡いでほしいと。
もうこれ...この最後のトーマスとアルヴィンのやりとりは全世界に発信してほしいです。なんで死んだのか、何を思いながら死んだのかってその場に居ない我々には決して知り得ることはないんですよね。アルヴィンの「これから疑問ばかりが増えていくだろうね」って台詞はまさにでそこにばかり目が行きがちなんです。
いろいろ考えてしまうけれど、間違いないのは今までの記憶の中にその人は確かに生きていたんですよね、なんていうかこういうことをもっと大事にするべきなんだろうなって心から思いました。
アルヴィンが作中で語るトーマスの物語は全て事実。事実こそがストーリーを紡げるんだって思ったら、今まで築いてきた記憶って何よりも尊いんだなあと。
アルヴィンが死んだ自分の母親を語る時の「ママの記憶 静かに消えてく」ってフレーズも結構グサっときます。本当少しずつ記憶が消えていくのなんとなくわかるんだよね、だからこそ本当に思い出や記憶って大事にしたいです。
人の死は悲しいものだけどこういう向き合い方ってすごく自分のためにも故人のためにもなるのかなって思います、あくまで個人的意見ではありますが。
そういう意味では救われる人もいるんじゃないかな、少なくとも私は結構救われた。
とても切ないけど前を向きたくなるミュージカルです。あと曲が全部良い。

この作品はブロードウェイで誕生し、韓国公演を経て日本での上演に至りました。
BWミュだけどなーーんか韓ミュって感覚が強いんですよね、私韓ミュ大好きマンなので。
開演前のチャイムがミュージカルSMOKEの初演時に鳴っていたものと同じなの、初めて聞いた時すごくテンションが上がりました。だから韓ミュって意識が強いのかも。
SoMLもSMOKEも主人公は物書き。後半の書類を宙に向けて投げるシーンなんかもすごく似たものを感じます。

さて本作はトーマスとアルヴィンの完全二人芝居。二人とも終始出ずっぱり。
初演では田代万里生くんと平方元基くんが二役を役がわりで演じていました。
約100分間休憩なしで出ずっぱりの舞台、しかもどちらも抱いている感情が複雑なうえ作中入れ替わりまくる時系列の中で役の年齢も変わっていくという普通に考えても難易度激高のミュージカル。
これを役替りで演じるってこの二人バケモノすぎん?と思った記憶があります。

再演では田代平方ペアは役が固定になりました。万里生くんはアルヴィンで平方くんはトーマス。
万里生くんの天真爛漫さも枚方くんのスマートさも役柄的にとてもピッタリ!
ただ個人的には万里生トーマスも平方アルヴィンもとても好きだったのでいつかまた観たいなあと思っています😌
この組み合わせはやはり初演で沼にドボドボ落とされた人が多かっただけあってチケットがかなり入手困難でした、本当観れたの奇跡が起きたのかと思った!

ここまでが半年前の私。
当時はこの先も詳しく書こうと思ってたんだけど、今となっちゃ半年以上経ってるのでもう細かくは書けないのよ…本当愚かね…記憶どうしても消えてくものだからちゃんと残ってるうちに書くって大事だなあと本当に思った
まあでも結構しっかり書いてたのでこのまま下書きにしまっておくのも勿体無いから供養させていただきました。要は自己満なのよ
何が言いたいかってSoMLはいいぞ!ということ。友達のいる世界で生きるということをすごく考えさせられます。
作中に出てくる「素晴らしき哉、人生!」という映画、この映画が本作品の大きな軸となっていて、映画観賞後だと舞台の受け取り方も結構変わってくるのでおすすめ。映画自体もとても名作!良い作品です。

毎年言ってるけど今年こそちゃんと書くね
でも一応言っとく、良いお年を。

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