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【微妙に怖い話】肝試しの奇跡

小学生の時、友達に誘われた肝試しで奇跡的な体験をしたことがある。おそらくこんな体験をしたことがあるのは、この世でも3人くらいだと思う。

確か小学4年か5年くらいの時だったと思う。
同じクラスの友達数名に「肝試しに行こうぜ!」と言われて、ちょっとビビリながらも自転車で向かった。

10分くらい走った場所に大きな屋敷が建っていた。
なんとなく存在は知っていたがお化け屋敷だとは知らなかった。
日本のお城のような見た目の大きな家は廃墟と化しており、不気味だった。
中には入ることができなかったので、周囲を散策し、窓から中を覗いて少しビビっただけで肝試しは終了した。

その家には表札が残っていた。

表札に書かれた名前は「渡辺」だった。

帰宅後、親に肝試しに行ったことを伝えた。
「◯◯に建ってるお城みたいな家で、表札には渡辺の文字があったんだよ〜」と。

母親「あ、Tおじさんの家だね」

Tおじさん、父親の従兄弟にあたる人物だった。お化け屋敷の持ち主だったなんて知らなかった。

ちなみにTおじさんは所謂、がっつり反社会的勢力の人であり、若い頃に家族との縁は切れているらしい。

お城のような豪邸に住んでいたTおじさんだったが、激しいDVにより奥さんが自殺、その後廃墟となりお化け屋敷と呼ばれるようになった。

実際に女性の霊が出ると有名だったらしい。取り壊しの時も原因不明のトラブルで何度も工事が中止になったそうだ。

跡地は普通の住宅街になっている。

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