教室は小さな社会

学習指導要領の指し示すところが小学校教育の目指すところなのだろう。もちろん、そのことも頭には入れている。普段子どもたちと接する中で、自分が目的としているのは、「目の前にいる子どもが社会に出た時に、生きていきやすい基礎を作ること」である。

私は教室の中は小さな社会だと考えている。一般的な社会である。例えば、私は「みんないつでも仲良く」という指導はしていない。人間だから、気が合う・合わないは必ずあると思う。だから、いつでも仲良しである必要はない。考えだって色々ある。クラスが全体としてよい方向に向かえば良いのではないだろうか。一般社会でみんな仲良しなんてあるだろうか。企業や町内会など団体の中には様々な人がいる。それと同じである。

子どもたちの社会はとても小さい。家庭、学校、習い事。しかも、それぞれが非常に小さいコミュニティである。そしてそのほとんどを学校で過ごす。小学校では担任がほぼ全ての教科を指導する。教師が子どもたちに及ぼす影響は絶大である。だから何かしらのメッセージを発する時には「実社会ではどうだろうか」ということを考えるべきであると思う。

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