見出し画像

モチベーションなんて不確かなものに頼るべきではない。
自分を機械だと思うのがいい。

明確な目標や計画があり、やるべきことが目の前にあっても、理由もなく手が進まないことはよくある。外的な要因があるわけでもなく、頭の中でタスクがぐるぐるめぐっている状態である。そんなときにこの言葉をかけられた。

彼は文字にかかわる人で、日本語のフォントをデザインしていた。
漢字をふくむ日本語フォントの作業量は膨大で、何千もの文字(ものによっては1万字以上)を用意してはじめて1つのプロダクトとして完成するのだ。なんとも途方もないプロジェクトである。

私たちのパソコンやスマホには数種類のフォントが入っており自由に使うことができる。それでも新たにフォントをつくろうという思う動機は何なのだろうか。大量の文字と対峙し長期的に気持ちを持続させる手立てはあるのだろうか?なんとも疑問は尽きない。

そんな人たちの気持ちを知りたくなり、文字や書体に立ち向かった人々の本を読みたいと思った。その記録を残そうと思う。


サポートいただいたものは、文字本の探究と取材のためにありがたく使用させていただきます。まだ埋もれている先人たちの英知と葛藤を残して、必要とする誰かに受け渡すことを目的としています。 書籍もネットの情報も永遠ではないので、たまに掘り起こす必要があると考えております。