レミニールの副作用対応

こんばんは。今日はレミニールの副作用について書きます。

レミニールの適応は 軽度、中等度のアルツハイマー型認知症症状の進行抑制

アルツハイマー型認知症の進行を抑制するのではなく症状の進行を抑制するものです。

用法用量は1日8mgから開始し4週間後1日16mgへ増量。1日24mgまで増量可能であるが、4週間かけてから増量する。

1日8mgは有効量ではなく消化器系の副作用を抑える事が目的のため4週間以上続けません。副作用を防ぐため食後に投与することとされています。

アルツハイマー型認知症患者は体重減書が出現することがある。コリンエステラーゼ阻害薬でも体重減少が起こるため注意。

症例744例中431例(57.9%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められている。主なものは、悪心111例(14.9%)、嘔吐92例(12.4%)、食欲不振62例(8.3%)、下痢46例(6.2%)、食欲減退40例(5.4%)、頭痛34例(4.6%)であった。(承認時)

悪心、嘔吐、食欲不振・減退合わせて41%になります。

肝機能障害の副作用あり。

消化器系の副作用はかなりの頻度で生じます。肝機能障害の副作用もあるので食欲低下や倦怠感の症状が肝機能障害の症状でないことの確認は必要。

副作用は開始時、増量時に出やすい。継続していると症状は改善することが多い。1日8mgは副作用に慣れるための段階であり症状が出現しても可能な限り継続が望ましい。継続が難しい症状の場合は医師と相談し減量・中止を検討。

内服開始後消化器症状の副作用が出現し不安になる患者さんがいます。食欲低下や倦怠感は出現しやすい副作用であること、継続していると改善することが多いことを説明し可能な限り継続してもらう事が望ましいと考えます。その際には重大な副作用でないことの鑑別も重要になります。

以上

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