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はじめて同人誌を出した時の話

■はじめに

はじめまして、初投稿でドキドキしております。
もし、同人誌を出してみたいけどお金とか時間とかで、なかなか思い切れないという方の背中を押して上げられればと思いました。

同人誌はグレーゾーンな部分もありますが、神作品を盛り上げる要素の一つだとも思っています。なにより、供給があるということは、読み手にとっては心の潤いの一つだとも思っています。
推しジャンルで一度出したらハマる同人誌、それを描くようになったきっかけを書いていこうと思います。


■推し作品に出会いました。

私が初めて同人誌を出す前に、きっかけとなった作品に出会いました。
当時は芸術系を学ぶ専門学生だったのですが、そのころ卒業制作というものが控えており、なのに全くやる気がない———というか、オリジナル作品制作が絶賛スランプ中でした。
それよりも前に興味があったけどなんだかんだ手を出していなかった「AMNESIA」という乙女ゲーム作品をプレイしました。
結果ドハマりして、勢いのままFDもフルコンして、さあ次ぎどうしようかで、同じキャラデザの方の作品はないかと探して「Collar×Malice」と出会いました。めちゃくちゃハマりました。
大スランプで絵なんか描きたくないとごねていたのが噓のように毎日一枚は絵を描いていたほど狂わされています(現在進行形)笑。


■執筆をノリで始めました。

漫画家になりたかったこと、お話を作って妄想しまくることが好きだったので、自然と同人誌も出してみたいなと思ってはいたのですが、お金がなく、出品先もなく、なかなかいい機会に恵まれませんでした。しかし、当時カラマリにハマり狂った私は、卒業制作そっちのけで推しカプ(尊市)の執筆を始めちゃいます(笑)

執筆はものすごく楽しかったんですが、やはり初めてなので部数や印刷代に渋りました。
そもそも皆さんどんな感じで印刷してるんですかね?状態で、グロスPPとかマットPPとか全く分かっていませんでした。
とりあえず、検索できるだけの印刷所さんの簡易見積は片っ端からとって、自分が出せる最安値、最小部数で予算を設定しました。だいたい1万円ちょっとでした。
いよいよ内容が固まって執筆もほぼ終盤のところで、一度読み返してみたんですが、ほぼキャラの独白。12ページ程度。
お手に取ってくれるかはともかく、人生初同人誌がこれはちょっと嫌!ということで、〆切3週間前くらいに全没。一から内容を直してキャラ同士の会話あり28ページくらいまで描きました。
これも実は楽しかったです。内容も悩みまくりましたし、かなりギリギリの入稿だったのですが、脱稿の達成感は今の比ではありません。


■勢いで東京に行きました。

そうして出来上がった本がなんとグロスPPなどされていないという(笑)
今ではちょっと個人的に信じられませんが、そこは貧乏学生の哀しいところです。
そして卒制期間中に「ちょっと気晴らしに東京行ってくる」なノリで北海道から東京への弾丸トラベルを決行しました。…当時の私は本当に狂っていた(笑)

新刊は現地のイベント会場にあるとのことで、いざ会場の自分のスペースにある段ボール箱を開けると…完成した新刊が…!!
これは同人誌の醍醐味なのでぜひ経験していただきたいです。
知り合いの方とスペースが隣だったりすると、一緒に盛り上がれます。

そして当時ありがたいことに完売しました(部数もかなり少なかったです)
再販のお問い合わせもありましたが、これはそのうち上記の全没のお話とまとめて出せたらいいなと思います。


■おわりに

推し作品に出会って新刊発行まで半年(しかも卒制期間)という狂ったスケジュールで決行しましたが、やってみて本当に楽しかったです。
今はジャンルによっては対面形式のイベントがないところもありますが、Webオンリーイベントもありますし、むしろ北海道民の私にとっては、不謹慎ですがありがたすぎる形式です。飛行機代がまるっと浮くので(笑)
本を出せばたまに感想をいただけたりします。そんな日は調子に乗ってめちゃくちゃネーム切ります。
交流も楽しくて、なんだかんだで今も年一で一冊出しています。
ぜひ機会がありましたら、現地開催イベントにも参加してみてください(^^)

思い描く構想があるなら、まずは文章にまとめたり、落書きで1コマシーンを描いてみたり、最初はそれだけでも創作は楽しいです。
推しの供給があると舞い上がるほど狂えるので、ぜひその筆進めていただきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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