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表せない感覚

「この人しかいない」「これしかない」

それとは、違う。無いなら無いでそれなりに生きていけるだろう。

でも「この人しか」「これしか」満たせない何かがある。引き出される何かがある。

「この人だから」「これだから」わたしは潤い、色づき、息をする。解放され、自由になる。

それはわたしにとって「唯一無二」だ。

「唯一無二」のそれはわたしの中で根を張り、わたしの内側をゆっくりと、時に激しく、突き上げている。

表せないこの感覚に名前をつけることはできない。

ただただそのリズムが心地良く、わたしはそれに身を委ねたくなるのだ。