紙一重
「今日もありがとう。またね」そう言って君との世界を終わらせる。
君は上着を羽織り、僕は靴を履く。
ずっと一緒に居た後は軽やかにそれぞれの世界に戻って行く。
そして、また何かが足りなくなったら何かが欲しくなったらどちらからともなくあの場所に集合する。
言葉にせずとも、約束をせずとも、そのタイミングが合うならそれが相性というものの一部ではなかろうか。
何処かの誰かは『都合の良い関係』だと定義するかもしれない。そう見えるならそれでいい。
刹那と永劫の間を泳いで進んで行く。
これが僕の生き方。