Is your life a tragedy?
”妹よ。君の人生は悲劇なのだろうか?時々、僕は考えてしまうよ”
現在、イギリスは2度目のロックダウン中。兄はずっとロンドンで暮らしている。人々の心に寄り添う仕事とでも言おうか。彼はそれを生業としている。
スターウォーズ信者。それもかなりの深いところまで。俗にいうギーク。物静かだが、スターウォーズに関してはこちらが引くほど饒舌になる。ぱっとした明るさはないが、淡々とジョークを口にする。"今のどっち?どっちなの?"と判断しづらい。我が身内ながらユニークな人。
時々思い出したようにメールが届く。そのほとんどがスターウォーズのセリフを引用しているので、何を言っているのかわからない時もしばしば。”ちょっと何言ってるかわかんない”---そんな感想ばかりだが、彼なりの激励だと思ってありがたく受け取っている。
そんな彼から今日届いたメールの一文が冒頭のそれである。どうしたどうした?スターウォーズじゃないのか?今日はどうした?兄者。その続きはこうだった。
”君にこれを伝えてしまうとなんだか哀れんでいるようで、口にはしなかった。君はそれを嫌がるだろうから”
”でも、今日は言わせてもらう”
”僕はこれが頭を過ぎる度に、思うんだ”
”悲劇じゃない。至って普通の人生だ。いやそれ以上かも。僕の妹はただ他の人より毎日が濃厚で、人が70〜80年かけて見るものを短い期間で見ているだけなんだ”
”どうだい?今日も忙しなく過ごしているかい?何か忘れてないかい?”
”大切なことを忘れてないかい?”
わたしも兄の考えとほぼ同じ。まぁ、悔しいなって思うことが多いし、自分を納得させるための考えだったりもするけれど。泣いて暮らすくらいならやりたいこと全部やってやろうじゃないかと思っている。それでも制限される時が多くて、自由に動き回っている人たちが羨ましく妬ましく思うこともある。でもそれも所詮無駄な嫉妬。思いつくありとあらゆる手段で消化していくだけ。ないものをないと嘆いても仕方がない。
兄へ返す。きっと、心配しているのだろう。わたしがへこたれていないか。
”大丈夫じゃない時もあるけど、ほぼ大丈夫。大丈夫じゃないって言えるようになったよ。まだ練習中だけど。見つけたんだ。すごい宝物。足りなかったものが揃った。だから幸せ。前より今がずっと幸せ”
はて……『大切なこと』ってなんぞや?
暫く考える…考える…考える…
あ。。。。。。あーーーーーーーーっ!!!!あーーーーーーーっ!!!!
11月15日---誕!生!日!
我が兄の誕生日。はい。忘れてました。はい。忘れてました。
兄がメールを送ってきた時間。ロンドン時間で11月15日午前0時を1時間ほど過ぎた時間だった。毎年、午前0時にお祝いのメッセージを送っていたのに今年はすっかり飛んでましてん。痺れを切らした兄からの突っつきメールだったん。突っつくにはあまりにも手の込んだ(?)内容でしたん。わかりづらっ!!
返信した後、すぐに送りました。お祝いメッセージ。はい。おめでとう。ありがとう。必ず会おうね。もう一度会おうね。
なんなら、兄にだけ。きっと君たち話が合うから。わたしそっちのけで盛り上がれるだろうから。そんな事も過った11月15日
Happy birthday.
U should have a happy life.
Love U,bro.
May the Force be with you…
November 15, 2020