(タイトル未定)仮称、不敬小説

天照大御神の子孫である天皇陛下を発電に使用するという内容のツイートを見かけてしまい震えている。

でもたしかに皇族の方を核融合炉として考えると臣籍も含めていったい原発何基分いらっしゃるんだろう。

実は日本、持たざる国では決してないのでは?

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天皇資源説───1970年、江戸城に2基建設された核融合炉は敗戦国日本の成長を支え、現在も国内のエネルギー需要を満足させている。
この核融合技術については帝国が太平洋へ南進する前にも話題にあがっていたけれど、当時の帝国憲法下では実現には至らなかった。

そして何より当時の技術では核融合炉を実用化できなかったのである。
もし実現しても「石炭、石油の代わり」という程度の認識だったし、電気エネルギーの活用についても関心が薄かった。このため日本南進前の段階では核融合に関する理論や研究が出揃っていなかった。

これが史実通りではなく江戸城に特大の発電所があれば、蓄電池等の研究も盛んになり、電気戦車、電動飛行機が存在していたかもしれない。

ところで、クニウミの時点で天照大御神の行っていた業務は、現在その大半が自動化されている。

たとえば日ノ出、日ノ入についても、本来であれば天照大御神の業務の一端であるはずだが、これも自動化の対象となった。
太陽暦が正しく動作するのはこの自動化のためである。

皇族のエネルギー資源についても同様に自動化の影響を受けている。

そもそも、皇族と臣籍とを分かつ境は曖昧で(そうでないと臣籍降嫁なんてできないはずだ)、それなのになぜ元皇族以外のほとんどの日本臣民がエネルギー資源を持っていないのかという疑問があるだろう

天皇陛下をはじめとする皇族の方々が資源として利用できるのは、天照大御神によってエネルギーを分け与えられているからだ。このエネルギーには名前はないが、仮に天照光と呼ぼう。

天照光は男系男子に分け与えられるが、今上天皇、その長子、その長孫、、、という順にだんだんと力が弱まっていく。

これはあまりにも多量の天照光を一度に分け与えることができないという天照大御神側の事情によって導入された仕様であって、それも先述の波に乗って自動化された。

神は忙しいし、天照大御神は近代以降の人口増加に伴って神宮参拝者をさばくだけで精一杯なのだ

この仕様と自動化の波には日本国も気づいており、

皇室典範に定めた皇位継承順位によってこの仕様を再現し、
皇位継承順位の変動があった際には三殿奉告の儀、即位礼正殿の儀等によって天照大御神側への申請を行うこととした。

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つづく

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