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コーヒーの沼 第40歩 ニッポンのコーヒー事情

こんにちは、今日もコツコツドリップパックを作成していたZKです。
今日はたまに見るテレビ番組のお話です。

日本放送協会の衛星放送で毎週放送されているクールジャパンという
番組があります。ご存知の方も多いかもしれません。
(なぜに、フツーに『NHKのBS』と言わないの?)

毎週1つ日本人にとっては当たり前というか、身近にある物を
テーマに取り上げ、日本に住んでいらっしゃる外国人の方々と
トークする番組。
欠かさず見ているというほどではないのですが、たまに見ると、
「へぇ~。それって世界標準じゃないんだ」と気づかされる
こともしばしば。

今回ZKが見たテーマが「コーヒー」でした。
日本でコーヒー?と思いながら見ていたのですが、
なかなか興味深かったので、書いていきます。

最初のテーマは、自動販売機で購入できるコーヒーでした。
最近ではペットボトルでの販売もよく目にしますが、
缶コーヒーで有名なのは、UCCですよね。
「逃げちゃだめだ」「あんたばか?」でお馴染みのあの大ヒットした
アニメにも登場しますから。

実は、UCCが初めて缶入りにしたのは、「ミルク入りコーヒー」だそう。
それよりも前に砂糖入りコーヒーが缶コーヒーとして販売されたのが
初めての缶入りコーヒーだとか。こちらの缶入りコーヒーも日本発祥です。(これは番組では取り上げられていませんでした。)

番組では、各メーカー自販機が数多く並ぶ場所で販売されている
コーヒーの種類をカウントしたところ、その数50種類以上と紹介されて
いました。

その流れで、スーパーのコーヒーコーナーは、お茶コーナーよりも
幅が広いこと、コーヒー専門のお店が数多く集まる地区が東京にあること
が紹介されました。
また、コンビニエンスストアで手軽(低価格!)に美味しいコーヒーが
買えるのは、日本独自だとか。その美味しいコーヒーの提供する
マシーンの開発秘話が紹介されていました。

緑色のコンビニでは、有名なバリスタと共同開発しているとか、
青色のコンビニでは、提供時間をより短くするために、エスプレッソ方式を採用し、より美味しいコーヒーを短時間で提供するため、豆の種類、
挽き方など様々な項目を対象に研究、開発を進めているとか。

さらに、ZKがコツコツ作成しているドリップパックは日本独自のものであると紹介されていました。これは初耳。

これらのVTRを受けて、外国人の方々がいろいろと自国のコーヒー事情を
お話しされていたのですが、
面白かったのは、各国では、日本ほど産地や豆の種類にこだわって
いないこと。
ブラジルでは、生産量No.1と言うこともあり、他の国で栽培された豆は
関税が高いこともあって、ほとんど飲んだことがないそうです。

スウェーデンでは、豆の産地ではなく、コーヒー豆を扱っているメーカーで吟味している。
イタリアでは、豆の種類ではなく抽出方法が重要で、
淹れ方はエスプレッソオンリーなどなど。
日本とは豆に対する考え方が大きく違うんだなぁと思いました。

また、カフェの使い方も違うようで、
フランスの方は、日本のカフェは静かすぎてまるで図書館のようだと
話していらっしゃいました。フランス人にとってカフェは交流の場所ということなのでしょう。歴史的に、ヨーロッパは、サロン文化ですから。

また、オーストラリアの方は、コーヒーの味にうるさく、
海外(特にアメリカ)の大手チェーン店をほとんど利用しないとも
話されていました。

ところ変われば何とやら。
日本だと、今日のおススメ豆はブラジルですとか、豆の銘柄で注文する
コーヒーショップが当たり前のようにありますが(ZKもこのタイプ)

実はこれって、日本だからこそ体験できる貴重なものなんだと感じました。

最後に、まだ多くはない日本国産のコーヒーも紹介されていました。
今回紹介されていたのは徳之島でのコーヒー栽培。
コーヒーベルト(赤道から緯度25度以内)から少し外れた島ですが、
南からの温かい風もあり、チャレンジをされているそうです。
悩みの種は、台風。幾度となくコーヒーノキが被害にあったそうです。

試行錯誤を繰り返し、年間数百㎏の収穫ができるまでになり、
県の農業試験場なども、徳之島に適した品種の選定や肥料の量などを
研究しているそうです。

国産コーヒーはまだ多くは収穫されていませんが、国産ならではのメリット
を農家の方が話していらっしゃいました。外国産豆は、輸送コストの問題で
パーチメント(生豆の周辺を覆うちょっと硬い殻)を除いて輸出されますが
国産コーヒーはパーチメントを残したままで保管、出荷。
これにより、風味の劣化酸化の進行を遅らせ、より鮮度の良い豆を
提供できるそうです。

たくさんの国のコーヒーを味わえる日本っていいな。と感じながら
今日はグアテマラの中煎りコーヒーをいただきました。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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