コーヒーの沼 第27歩 コーヒーは豆か?

皆さんこんにちは、自家焙煎コーヒー専門店開業を目指すZKです。
今回は、そもそもな話です。
そもそもな話。それは・・コーヒーは豆なのか?です。
当たり前すぎて、今更感満載なのですが、気になったので調べて見ました。

コーヒーを抽出するために粉砕する、あの黒褐色の物体を何と呼びますか?
ほとんどの方が、「コーヒー豆」とお応えになると思います。
何を今さら・・と言われそうです。そうだと思います。
ZKも即座に『豆』と応えますし、英語でもCoffee Beans ですから。
全世界的に、コーヒー=豆です。

ここで、豆の定義を確認してみます。
農林水産省のホームページを見ると、

”一般的に「豆」とは、植物分類学上、マメ科に属する植物の種子をさし、世界で約650属18,000種に及び、植物では、キク科、ラン科に次ぐ一大グループ”

農林水産省ホームページより

だそうです。キク科って、そんなにたくさんあるんだ・
いやいや、ここで取り上げるのは豆ですよマメ。横道にそれぬよう。
また、国連食糧農業機関の「マメとは生産物」の定義によると、

「豆類」とは、乾燥穀物向けに収穫される作物のみを指し、同じマメ科でも、野菜に分類されるサヤインゲンなどは対象外。油の抽出や種子用が目的の作物も、「豆類」には含まれません。

国連食糧農業機関の「マメとは生産物」

とのこと。しっかりとした定義されています。

食用とされている豆は、世界に70~80種類あるそうです。
日本で一番よく目にする豆は、大豆でしょうか。
豆腐、納豆、みそ、醤油、大豆油などなどの加工品の原料。
青い時点で収穫すれば枝豆ですね。
あとは小豆。和菓子に欠かせませんし、赤茶色は小豆色とも言われますね。
日本に根付いています。
あとは金時豆や大福豆などのインゲンマメ属やソラマメにラッカセイ属や
ヒヨコマメ属などなど。
これだけでトピックになりそうです。
ZKの大好きなピーナッツも豆なんだ。シラナンダ。

ここまで書いてお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
『コーヒーが入っていない。でも豆と呼ぶから、マメ科なのかな?』
そう思いますよね? 残念ながら違いました。

コーヒーは、アカネ科コーヒーノキ属です。植物分類学上のマメ科には
属しません。しかしながら、『豆』と呼ばれるコーヒーの豆(種?)。
一度、収穫したてのコーヒーの赤い実を口に含み、豆の部分も噛んだことが
あります。コーヒーの果実部分はヌメリがあり青い風味がしました。
そしてそれらを一通りかみしめた後に歯が出会った固い物質。
いわゆる豆の部分ですが、ZKが今まで食したことのある「豆」とは
食感とはかなり異なりました。
結構な硬さがあり、『種』を食べた感覚に近かったと記憶しています。

いろいろと調べて見ましたが、
誰が、コーヒーの種子をコーヒー豆と呼んだのか?
そして、『いやいや、植物分類学、コーヒーはマメ科ではないから、豆と呼ぶべきではない』といった、正論をかざす人がいなかったのか?
それについてはよくわかりませんでした。
見た目が豆みたいだから、豆と呼ぶ。これが広まったようです。 
なんとおおらかな。

おそらく(オソラクデスヨ)日本にコーヒーが輸入された段階で、
COFFEE BEANS と呼ばれていたのでしょう。そして、それを直訳して
コーヒー豆となり、以降定番の呼び名になったのではないかと思います。

珍しくアカデミックな文章を書いてしまいました。
少し疲れたので、コーヒーノキの種子を焙煎して粉砕した粉に
お湯を注ぎ抽出した黒褐色の液体を飲むことにします。

って気持ち悪いので、コーヒー飲んできます。
今回はこの辺で。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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