介護職不適合者

昨日の夜勤は、一晩中看取りの方のそばにいた。ポテチとチョコレートをつまんで、本を読み、眠気を飛ばしながら、真剣にではないがそれなりに寄り添った。
人の表情を長時間観察すると、細かい変化に気付く。黒目が濁っているな、口を閉じないな、肩で呼吸をしているな、いま何か言ったな。
その変化に気付いて一体何になるのだろうと思いながらケース記録に残す。

とりあえず、呼吸停止しなかったことだけは安心した。私はほんとうに、都合のいいときだけ長生きしてほしいと願うような介護職不適合者だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?