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縞模様の出世物語、貧民から世界的有名柄になりました。

こんばんは、ジジデザのなかちゃんです。

今日は服飾史やります!
実は、洋服にも歴史があるんです。
でも普段生活している中で
「このチェック柄の由来は…」とかそんな事は考えないと思います。
なので、柄の由来って新鮮かなと思い、今日は服飾史を絡めて【文様//縞模様/ボーダー】の事を書いてゆきますよ〜🛫

話は安土桃山時代から始まりますが、その前に『文様とはなにか』の話をさせてください。
文様とは?
ずばり鬼滅の刃のキャラが着ている、羽織りなどの柄です!

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上の写真には、ねずこちゃんの着物の柄もありますね~。

文様だと言葉に馴染みが無くて分かりにくいかと思います。
ですので、布などに描いてある<全体の柄>だと思ってもらえればだいたいOKです。

文様が理解できたところで【縞模様】の日本での発展を見ていきましょう🛫

日本の文様で「縞」はいくつもあります、特に多いのは”縦縞”です。
この縞模様、日本では安土桃山~江戸初期に現れました。
日本では縦縞が多いと書きましたが、最初は”横縞”が主流でした。
横縞主流だったのがどうして縦縞になったのか、それはスタイルよく見せるため!要は着やせを狙ったんです!
江戸時代も令和時代も皆考える事は同じなんですね~笑

どういったスタイルかというと、すらりとしたシルエットが流行りました。
厚底の草履(駒下駄)を履いて、胸高に帯を締め、引きずるほどに裾を下げて着る着こなしが流行りました。
その際、縦縞は体のラインを美しく見せるため、着やせ効果を狙った、視覚効果として発展していきました。

一方中世の西洋では🛫
横縞が主流でした。
そして、その縞模様は悪魔の布として扱われていました。びっっくり。
なぜか?それは地の色(ベースの色)と柄の色が分かりにくいという理由からでした。
どっちが主の色なのかわからない、これがとても嫌われたそうです。
う~ん、現代人の私にはわかりません。
この横縞を嫌う心理を掘り下げた文献等を見つけたらまた追加しますね。
嫌われ者の横縞は、一般には流通することなく、主に乞食や農奴や売春婦など地位の低い人が着る柄として扱われていました。
しかしその一方で、視認性の高さから紋章や国旗にも使われるという下賤なのか高貴なのか・・・よく分からない扱われ方をしていました

そんな、縞模様にも転機が訪れました!
16世紀フランスのバスク地方で漁師や船乗りが着ていた服がボーダーのシャツでした。そのボーダーシャツをフランス海軍が制服に採用し軍服の柄としての地位を得ました。
出世したな、縞模様(´;ω;`)

さらにその後、1910年代にココシャネルはマリンルックとして打ち出し、ボーダーは世界中で完全に<洋服の柄>として市民権を得ました。
パチパチ👏

こんな風に、現代日本でありふれた柄としてあるボーダーも、日本や世界ではこんなに違う扱われ方をして、物語があり今があります。
次ボーダーを見かけたら
「お前、がんばったな」と労ってあげてくださいね。

では、以上【文様//縞模様/ボーダー】の物語でした。

では、今日も読んでくださってありがとうございました!
スキボタンも押して行ってくださいね、またね~👋

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・zoomを使ったパーソナルスタイリストをしています。


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