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【全文無料】11/8 シティリーグ バトロコ柏 best8 妨害ダイナ

どうも、ZitsuhaRikei(@ZitsuhaR)です。
note書くたびに、久しぶり過ぎて使い方忘れた、と言っている気がします。

今回は11/8にバトロコ柏で開催されたシティリーグで使用し、best8となった妨害ダイナについて解説します。


〇This note for

・複雑な環境の中、デッキ選択に悩むことに疲れたあなたへ
・ムゲンダイナが好きなあなたへ
・全国のクラハン愛好家の同志達へ

〇環境考察

 今はTier1~2が乱立しており、マッチアップ次第ではどのデッキが勝ちあがってもおかしくない環境ですね。正直、何を使っても同じという感じです。
 デッキを選択するにあたって、まずは、「どのデッキがシティや自主大会で予選を勝ち上がったか」ではなく、「どのデッキが予選で多かったのか」に注目し、推移を観察することにしました(どの大会も予選のデッキ分布のまとめはなかなか見つからず苦労しました・・・)。すると、福岡CL前に調べた範囲では【白馬】、【黒馬】、【三神系統】、【ミュウVMAX】がほぼ常に上位4テーマに入っており、次点で【スイクンV】、【クワガノン】、【エレキダイナモ系統】、【連撃テンタクル】等が多いという傾向が見えてきました。そして、福岡CL開催後に追加で意識すべきデッキとして【ハピナスV】を筆頭に【ザシアンV】、【リーフィアVMAX系統】が出てきました。

〇デッキ選択の経緯

 決勝トーナメントに上がれば後は運、まずは予選をしっかり勝ち抜き、スタートラインに立てるデッキを選択する必要があります。
 当初、福岡CL前の段階では3週間ほど握っていた【エレキダイナモ系統(レックウザVMAXorパスルスワンVMAX)】をそのままシティに持ち込む予定でした。しかし、後1でパルスワンVでそうでんする性質上、先2でしっかりVを落とせるデッキ(【白馬】、【ミュウVMAX】、【リーフィアVMAX系統】、【ザシアンV】等)に対して常にサイド2枚ビハインド状態でゲームが開始するため、安定した勝率を出すことが出来ません。
 負け戦が目に見えて頭を抱えているときに、CL配信卓に【妨害ゲンガー】が現れました。これだ!と思いその日のうちにデッキを組み、回してみたところ、安定感が乏しくプレイングも難しい。即座に諦めた一方で、これをムゲンダイナVMAXでできないか?という考えが浮かびました。そこでさらに、数日前にFFさんがシティリーグで【ドガスダイナ】を使ったとツイートしていたことを思い出しました。
 ムゲンダイナVMAXであれば【ミュウVMAX】、【黒馬】の超タイプに弱点を突くことができる。また、【白馬】と【三神系統】にも不利をとることはない。さらに、台頭しつつあるV系統のデッキをしっかり叩くこともできる。ガラルマタドガスを採用することで苦手な【連撃ウーラオス】や【非ルール】に対して、わずかではあるが勝ち筋を作ることができる。(それに、もうデッキ選択に悩むことに疲れたし、何も考えずにクラハン投げたろ・・・。)
 これらの理由から、【ドガスダイナ】のレシピを【妨害ゲンガー】を意識した構築にアレンジすることにしました。

〇デッキレシピと枚数の解説

 今回使用したデッキのレシピは下図の通りです。全カードについて解説します。

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<ポケモン>
・ムゲンダイナV 4
 4枚の理由は、”先1”で”ポケモンV”に”手貼り”をする行動が非常に強いから。これは他のVMAXデッキでも同じだと思っている。

・ムゲンダイナVMAX 3
 2体立てる必要があるため3枚。

・クロバットV 4
 【妨害ダイナ】が【妨害ゲンガー】と異なる点はクロバットVを使えるところ。先1でエネルギーを全力で探しにいくため、たとえ2ドロー以下であろうとガンガン使った。

・ガラルファイヤーV 1
 安定して手貼りが出来ていれば、じゃえんのつばさ+エネルギー付け替えは使う必要がない。しかし、万が一のときやザマゼンタV対策として1枚だけ採用。【ミュウVAMX】対面では置くだけで相手は嫌がる。シティリーグでは、ほぼ毎試合盤面に用意したが、出動する機会はなかった。

・ガラルジグザグマ 1
 ドレッドエンドの打点を40上げてくれるカード。対【三神系統】では必須。2枚欲しいが枠を見つけられなかった。

・レパルダスV 1
 タフネスマントを貼ったポケモンVに対して明確に殺意があったため採用。ポケモンVを1ターンで倒すのと、2ターンかけて倒すのでは天地の差がある。

・ドガース 3
 うらこうさく軸に対しては序盤から押し付けたいので3枚採用。相手のデッキが分からず、後攻をとった場合、ムゲンダイナVとドガースが手札にあるときは必ずドガースでスタートしていた(後述)。対ハピナスV+〇〇に対しても有効な気がした。ただし、先1でドガースを前に置くと、後1でパワフル無色手貼りからのハッピーボンバー60点で落ちるので注意。

・ガラルマタドガス 2
 2枚でも十分回すことができた。先1でムゲンダイナVに手貼りが出来なかったとき、先2でガラルマタドガスを起動し、ターンの猶予をもらうことを目指す。うらこうさく系に対してはメッソンをボスの指令で呼びバッドポイズンで落とし、出来る限りサイド差をつけてからムゲンダイナVMAXで殴り始めたい。(この動きに対して、うらこうさく側には対処法があるけど、その話はまたいつか。)

<グッズ>
・クイックボール 4
 ベンチ展開はこのデッキの生命線。基本的に1ターン目にはムゲンダイナVとドガースを置き、手張りをしたい。また、中盤以降は擬似的にツールスクラッパーにもなる。

・ポケモン通信 3
 スーパーボールよりポケモン通信3枚のほうがムゲンダイナVMAXにタッチしやすいように感じたから。

・スーパーボール 2
 ノーコストで何かしらのポケモンを引っ張ってこれる点は【ムゲンダイナVMAX】と相性が良い。しかし、欲しいポケモンにタッチ出来る訳ではないため、ポケモン通話を厚くした。

クラッシュハンマー 3
 先2の動きが強すぎるデッキが多すぎる。後攻になってもなんとかチャンスを生み出したい。そんなあなたにクラッシュハンマー。現環境はエネ割れると止まりやすいデッキが多いので、結構マッチしている気がする。ただ、クラハン無くても普通に勝ってたわ、という試合のほうが多かったのも事実。

ポケモンいれかえ 2
 ハイド悪エネルギーを貼れなかったガラルマタドガスやムゲンダイナVMAX、望ましくないスタートポケモンをベンチに下げる。体感的にあなぬけのヒモと合わせて3枚は欲しい。

あなぬけのヒモ 1
 ポケモンいれかえの3枚目を1枚変更した形となった。理由としては、練習において【ミュウVMAX】のダイナバリアが面倒だったから。また、中打点ドレッドエンドを裏の低HPに当てることでサイド獲得に繋げられるから。

リセットスタンプ 1
 先2の動きが強すぎるデッキが多い環境。後攻になった時、順当に押し切られて負けというのつまらない。【ムゲンダイナVMAX】に合うカードでは無いと思っているが、何かしら逆転の一手は積んでおきたいことから採用。

エネルギー付け替え 1
 ガラルファイヤーVの項目に書いた通り、順当に手貼りが出来れば必要ないカード。万が一の時のために保険として採用。運に自信ニキは抜いてもよいかと。

<サポート>
・博士の研究 4
 ベンチを展開してなんぼなので、7枚縦引きは強いに決まっている。クロバットVと合わせてガンガン山札を圧縮して後半に強い状態(ボスの指令にタッチできる確率が高い、相手にリセットスタンプを通されにくい)を目指しましょう。

・マリィ 3
 後1かくせい+マリィのように、ガラスマタドガスを押し付けるタイミングで使えるとGOOD。

・ボスの指令 3
 【ムゲンダイナVMAX】は中打点ドレッドエンドをボスの指令を絡めて上手く当て、効率良くサイドを取り切るデッキだと思っている。2枚は甘え。大事なことなのでもう一度言います。2枚は甘え。

・マオ&スイレン 1
 【ムゲンダイナVMAX】がグッズロックに弱いのは有名なお話。風船を採用せずこちらを採用した。元々は2枚採用であったが、2枚は過多と感じたため1枚をとりつかいにした。

・とりつかい
 採用理由はマオ&スイレンの項に記載の通り。ドロサポの8枚目の枠でもある。

<スタジアム>
・混沌のうねり
 頂への雪道がつらい、本当につらい。ただそれだけ。マリガンで頂への雪道やマーシャドーが見えた場合は貼るタイミングはしっかり考えること。混沌のうねりを先貼りすると、リセットホール→頂への雪道の返しに、頂への雪道を剥がすことが非常に困難になる。

<エネルギー>
・基本悪エネルギー 7
 エネルギーの総数は10枚とした。初手で安定して手貼りをするにはこれが最低限の枚数だと考えている。予選の全試合で安定して手貼りをすることが出来た。なお、決勝トーナメントではエネルギーが引けず負けた模様。

・ハイド悪エネルギー 3
 基本悪エネルギーとハイド悪エネルギーが手札にある場合、ハイド悪エネルギーを貼ったほうが強いのならうねりの扇はケアせず積極的に貼った。理由としては、【ミュウVMAX】が基本エネ型にシフトしていることもあり、うねりの扇の採用は減ってきていると予想したため。なお、決勝トーナメントでは相手のうねりの扇がぶっ刺さり負けた模様。グッズロックがあるデッキに対してはなるべく温存しましょう。


〇プレイングについて

 シティリーグ2日前に組み、実戦練習は白馬2回とミュウ2回のみ。各対面の立ち回りは研究できていないので書けません。。。

<序盤>
 初手の動きですが、先攻後攻ともにムゲンダイナVとドガースをベンチに置き、どちらかに手貼りをすることを目指します。
 対面が分からない時のスタートポケモンの選択については、先攻の場合はムゲンダイナVでスタートし、手貼りもムゲンダイナVにします。先2ドレッドエンドでサイドを先行したいからです。仮に相手が苦手対面の【非ルール】や【連撃ウーラオス】あったとしても先2でガラルマタドガスにスイッチすれば良いと思います。
 後攻の場合は、ドガースでスタートします。上記の苦手対面だった場合、後1かくせいで特性ロックをかけてお祈りします。それ以外ならムゲンダイナVに手貼りをして、可能であれば追加効果ありパワーアクセルで2体目のムゲンダイナVにエネルギーを付けます。

<中盤~終盤>
 不利対面(【非ルール】と【連撃ウーラオス】)かそれ以外で目指す動きがガラッと変わります。
 不利対面の場合には、ひたすらガラルマタドガスを押し付け、バッドポイズンで非ルールたねポケモンを落として出来る限りサイドを進めます。そして、サイドレース的に五分になった時点でムゲンダイナVMAXで殴り始めます。ここまで完璧に動けてようやく五分なのでかなり辛いゲーム展開になることは覚悟してください。
 有利対面の場合には、最短ターンでサイドを取り切れるよう、ドレッドエンドを効率良く当てていく展開となります。サイドプランは2+2+2なのか3+2+1パターンなのかは自分の山札にあるボスの枚数と相手がトラッシュしたリセットスタンプの数をもとに判断していました。リセットスタンプ+頂への雪道に弱いため、なるべく残りサイドが1になるプランは取りたくないですね。

〇当日のマッチアップ

<予選>
①悪軸ミュウ 後攻 6-0
 相手デデンネGX、自分ドガースでスタート。後攻になったがドガース、基本悪エネルギー、マリィが手札にある良パターン。先1でバトルVIPパスを絡めてゲノセクトV2体とミュウVを展開し、手貼り無しでターンを返す。こちらはムゲンダイナVを1体しか用意できなかったため、後1からマリィ+かくせいでガラルマタドガスを押し付けることにした。その結果、相手は完全停止。その間にムゲンダイナVMAX、ガラルファイヤーVを完成させつつ、ボスの指令を上手く当て、ミュウVMAXが一度も立つことなく2-2-2の完勝。

②三神ガラルファイヤー 先攻 6-2
 相手ADP、自分ムゲンダイナVでスタート。先1、ムゲンダイナVに手貼りをして、ガラルジグザグマでADPに10点乗せてターンを返す。後1、ADPに手貼り、マオ&スレイン追加効果アリでザシアンVを前に出してふとうのつるぎ。手札が悪い中、この動きをしてくる時点でおそらく三神プロ。
 先2、あなぬけのヒモで裏のADPを再び前へ、博士の研究をつもベンチ展開出来ずドレッドエンド120点。後2、ワタシラガVでマオ&スイレンを回収し、再びADPを全回復させて、ワタシラガVを前に差し出す。これは間違いなく三神プロ。
 先3、マリィを打つもベンチ展開できずドレッドエンド150点。後3、ベンチにガラルサンダーVが登場、ついにオルタージェネシスGXを打たれる。
 先4、手札にはリセットスタンプと博士の研究…。この状況で唯一の勝ち筋は、相手にサイドを4枚取らせた後、リセットスタンプで相手を止めて、ひたすらボスの指令でアタッカーを潰し続けることのみ。泣く泣く博士の研究を我慢し、ドレッドエンド150点を前のADPへ。後4、ADPに風船を貼り逃がし、ガラルサンダーVを前に出してらいめいげり。ここまでは想定の範囲内、勝負はこれから。
 先5、リセットスタンプを打ち、我慢した博士の研究を打つ。拾ったクラハンで表が出たのでADPのエネを剥がし、次ターンのアタッカーの芽を摘む。前のガラルサンダーVを落としてターンを返す。後5、相手は2エネついたザシアンVを作り、ふとうのつるぎ。
 先6、ボスの指令で準備中のザシアンVを落とす。後6、相手はアタッカー作れず、先7で勝ち。相手も自分もファーwwwというテンションでしゃべりながらも内容はガチ、これは間違いなく本日のベストバウト。

③連撃ウーラオス 後攻 6-4
 相手メッソン、自分ドガースでスタート。サイトウのスリーブとプレイマット、嫌な予感しかしない。先1でウーラオスVを置いて手貼り、デスヨネーwww。後1でガラルマタドガスをたててお祈り、返しに相手は止まった。その間にバッドポイズンでメッソン2体を落としてサイドを進めて4-6。相手がドロサポにタッチして動き始め、1体目のガラルマタドガスが落とされ、サイド4-5。このサイド差だとこちらが1ターン足りないが、状況的に仕方ない。覚悟を決めて、ムゲンダイナVMAXを動かし、サイド1-3プランを目指す。相手はリーサルターンに必要カードが引けず、こちらに番が返ってきて勝ち。

④ハピナスオムスター 先攻 6-3
 相手ハピナス、自分ドガースでスタート。先1でムゲンダイナVに触れなかったが、前のドガースに手貼り。バッドポイズンで打点を稼ぎ、ムゲンダイナVMAXで刈り取れば楽勝やろ~と楽観視していた。後1、ハピナスにパワフル無色手貼り、ハッピーボンバー60点で前のドガースが落ちる。これはまずい、非常にまずい。先2で幸い2体目のドガースを進化させられたので、バッドポイズン。あとは順当にムゲンダイナVMAXで殴って勝ち。レパルダスVの出番は無かったが、採用して良かったと思えた試合。

⑤白馬 先攻 3-3 時間切れ両者負け
 4-0と3-1の階段戦。試合開始前に過去4戦のプレイヤー全員が上位卓にいることを確認し、オポが相当高いことを確信した。内容は覚えていないが、相手は滅茶苦茶考えるタイプだったので毎ターン3分近く消費する。普段なら容赦しないが、このゲーム、こちらにとってはほぼ消化試合、相手にとっては凄く大事な試合、今回は。。。仕方ないよね!!。ラストは詰み盤面を作って、残り数十秒でターンを返し、あとは相手の投了待ち。相手がプレイを続行し両者負けを選択したのでここで終了。
 試合後、オポを考えると投了が良策だったかもしれない話をしたところ、本人は最後まで全力でやりたかったとのこと。競技シーンガチ勢が聞いたら発狂しそうだな、と思いつつ相手とケラケラ談笑して予選は4-1で終わり。

<決勝トーナメント>
⑥三神ガラルファイヤー 先攻 2-6
 相手ADP、自分クロバットVスタート。先1、ムゲンダイナVに手貼りが出来ない。先2、前のムゲンダイナVにハイド悪エネルギーを貼り、パワーアクセルで後ろのムゲンダイナVに加速。後2、ここでまさかのうねりの扇、前のムゲンダイナVのエネがなくなり、オルタージェネシスGXを打たれる。先3でサイドを進めることができず、サイドレース的に詰んで終わり。


〇最後に

 今回、久しぶりにムゲンダイナVMAXを使用しました。最近では、非ルールに対する対応力の低さ、連撃ウーラオスに対する圧倒的弱さによって人気は落ちてていますが、改めてデッキパワーの高さを実感することが出来ました。ガラルマタドガス採用によって不利なデッキに対して細くとも勝ち筋を作れる点は非常に面白いと思います。現在でもシティリーグや自主大会ではムゲンダイナVMAXが得意とする対面が結果を残しています。今後、何かしらの大会に出られる際は、是非、妨害ダイナという選択肢を検討してみてください。
 質問に関してはあまりお答え出来ないとおもいますが、なるべく返します。ツイッターのDM、リプ等にお気軽にどうぞ。
 最後に、今回の構築の原型となるリストを公開してくださったシンド(@SHINDOGX)さん、直前に夜遅くまで練習してくれたぐれくん(36_yuki24)、普段からデッキ調整・練習をしてくださる団子(@hou3dango)さん、ありがとうございました。