【もはや彗星】壱百満天原サロメ嬢の驀進劇【地上波デビュー】
漫画雑誌2誌とFMラジオとTVCM……???
2022年も、10月の16日でござる。
もとい、16日でございますわ~!!!
デビュー発表の5月21日、初配信の24日から数えても5か月経過していないのである。半年に届いていない。
いや、とにかくここのところ情報量が多い。特に今月に入ってからが物凄い。
正直、毎回配信を追っている人間にも「えっ!!??」となるような話がてんこ盛りもてんこ盛り、「何なんですのこの状況は~~~~!?」と声を張り上げたくなる境地に陥っている。
ともあれ、順を追って話していきたい。
『メニメニマニマニ』
最初にこの件に触れておいた方がいいだろう。
このタイトル、『てーきゅう』という作品のアニメ版第2次OP主題歌である。これを、「歌配信」とは別の、初の「歌ってみた動画」でアップしたのが先月9月22日。執筆現在、なんと491万回の再生数となっていて、これはサロメ嬢の動画では初配信を遥かに上回る勢いで伸びている。記憶が正しければ、3~4日前には470万回に到達したあたりだった。つまり、このままのペースだと5か月記念日を迎える頃には500万再生に届いてもおかしくないのである。
なお「伝説の初配信」は現在521万回。このままいくと11月に入るかどうかの頃には数字が逆転する可能性もある(少なくとも配信半年記念日となる11月24日にはそうなっていることは間違いない)。そしてそれ以降のゲームを含む(但しショート動画を除く)各配信動画の中で最も多い「おバイオ7 #1」は314万回で、こちらはとうに抜き去られている。
勿論、諸条件の違いはある。先ほど「ショート動画は除く」としたが、実のところショート動画も最初の「#ビッグマックなんてペロリですわ」が381回で現在の最高記録なので、もはや『メニメニマニマニ』の方が圧倒的に再生されている。
これは「単曲動画でフルコーラス4分32秒である」という点がものすごく作用していると考えられる。惜しい、あと1秒長ければ 当然、初配信はその6倍少々、ゲーム配信に至ってはさらに倍を超えているので、再生しようと思う心理的ハードルが極端に低い、つまり恐ろしいまでに再生されやすい条件を備えた動画であると言える。
さらに言うと、「生歌配信」とは異なり、Anycolor社のスタジオを利用して、いわば職人である人材を使っての録音とミキシング、また曲データもほとんどプロと同等の技術を持った人物が手掛けていて、「カラオケ」とは訳が違う完成度なのだ。もはやいちアーティストのカバー曲として扱って何ら差し支えない仕上がりとなっている、というのが大きい。
この点については、にじさんじ所属の他ライバーも多く単曲歌唱動画を上げているので、そうしたものも参考にするとお分かりいただける部分が大きいと小考する。
甚だ恐縮ながら、ここまでで前段である。
集英社「りぼん」
嚆矢といえるメディアは、低年齢層向け少女漫画誌の老舗であった。
10月初旬発売の「りぼん11月号」(定価640円)において、企画コーナーの一部として取り上げられたという。
恥ずかしながら筆者本人は掲載本誌内容を確認していないもので、どういった内容だったのかを語ることができない。執筆時点であれば販売期間内なので、各販売店舗や通販サイト等での購入も可能かと思われる。
InterFM「Causette joli presents Radio Beauté」
コゼットジョリ、というコスメブランド。筆者も名前だけはなんとなく耳にしたことがあったが、業種までは記憶していなかった。
そのコゼットジョリが、首都圏を聴取エリアとする「InterFM」の番組の1コーナー「Radio Beauté(レディオ・ボーテ)」を提供し、自社商品の宣伝番組を組んでいる。にべもない言い方だが、実際ラジオ業界はテレビより分かりやすくスポンサー企業が前面に出てくるところだ。表向きには「様々な人のライフスタイルに触れることで皆さんの有意義な人生のヒントに役立ててください」という感じのことを言っていた。と思う。
サロメ嬢は常々、コスメやネイルのことについて「好き」「興味がある」と話していて、まあいわゆる「年頃のお嬢さん」的な趣向を持ち合わせていることを公にしているし、Twitter上でも「買ってよかったもの」「気になるもの」を定期的に自筆のイラストで紹介している。そこには多くの若年女性に支持されるコスメティックグッズが取り上げられている。そのインプレッションパワーに先鞭をつけたのがコゼットジョリという訳だ。
サロメ嬢の登場は曲の紹介を挟んで延べ20分ほどと決して長い時間ではなかったが、首都圏限定とはいえ公共の電波に乗せてコスメのことについて語る機会を得たというのは大きな影響力を持つ。
また通常であれば聴取エリア内でリアルタイム、またはラジオ放送聴取アプリ「radiko」での追いかけ再生(1週間以内)や区域外聴取(有料プラン)と条件が限られる放送なのだが、そこは企業宣伝番組。きちんと全国の聴取条件外にある潜在リスナーやサロメイトに優しいフォローバックを用意していた。これはとても有難かった。
podcastで放送のアーカイブを聴けてしまうのだ。プラットフォームがYouTubeかAppleかの違いだけで、消えないストリーミングを確保してくれているのはサロメ嬢をはじめとする多くのストリーマーの良心であると言えよう。なお途中の曲紹介部分はカットされていて、何がかかったのかも分からない。ただ、過去回についてもアーカイブを置いてあるので、コスメ関係に興味のある人なら聴き応えがあるものも多かろうと思う。
小学館「コロコロコミック」
ここから先は、まだ執筆時点でお目にかかれないものとなる。
女の子っぽさやオサレからはずいぶんと乖離してしまったが、今度は男子児童向け漫画雑誌だ。
「にじさんじ」としての、製作協力のような部分があるような気配だが、ともあれ花畑チャイカ、壱百満天原サロメ、葛葉の3名が漫画化されるという事態が発生したらしい。よりにもよってそんな濃ゆいところを……。
ここで理解を深めたいのは、「別コロ」という点である。「りぼん」のように「本誌」ではない、「別冊コロコロコミック」なのである。
各少年少女向け漫画雑誌には「週刊・月刊・別冊」という具合に、言うなれば「党派分け」みたいなものがあって、購読者層のある程度の棲み分けを1ブランド内で行うことが多い。近年の紙媒体雑誌ではかつてほどの勢いがないのかもしれないが、少なくとも大手の週刊少年各誌にはそれぞれ同名の月刊誌が存在している(もしくはしていた)。月刊が中心の少女漫画各誌には、多くに別冊や増刊と名の付く隔月刊や季刊の定期発行誌があったりする。そしておおよその場合、週刊<月刊<隔月刊<季刊の順で対象年齢が上がっていく傾向にある。
つまりは「月刊コロコロコミック」本誌では小学生児童向けの、大人から見たら比較的展開の単純な話が多く掲載され、「別冊コロコロコミック」では本誌よりも若干理解難易度が高めの作品が掲載される傾向にある、というのが……少なくとも筆者の雑誌購読経験から導き出されるアンサーである。
いや、これどんなことになるんだ。正直楽しみだが、反面見るのが怖い感じもしてしまう。まあ、コロコロだと思えば……大丈夫かな。
あの頃の心を忘れていない自分がいることに期待したい。
「世界の果てまでイッテQ!」枠内CM
そして、そしてである。
これが今日本日today今天、ナウ・ライティングタイムよりアフター・アバウト8アワーにオンエアーされるティーヴィー・プログラムだ。諌アーリーはロング崎。
この枠内で、
「最高にジャンクなのに最高にヘルシーな60秒CM」(絵文字略)でサロメ嬢が登場するというのである。
当エントリ冒頭で日付を強調していたのはこのためだ。
壱百満天原サロメ嬢、VTuberデビューから4か月と3週間でもはや地上波民放放送のCMに登場するとのことである。
もう、書きながら頭がくらくらしてきている感じがする。ご明察、寝てないのもある。
下馬評(こういう時に使う言葉として当を得ているかは若干疑問だが)では大手食品会社の即席めん商品あたりではないか、と推定されている。
番組自体はほぼ全国同時ネットとのことで(沖縄のみ次の日曜の昼らしい)、本日19時58分に日本テレビおよび各ネットワーク局にテレビのチャンネルを合わせれば視聴が可能だ。人気番組でもあり、プロ野球もCSが終わり日本シリーズの日程を残すのみとなっているため変動の余地はまずない。危急な事件や甚大な災害でも起こらない限り、予定時刻通りに放映されるものと思われる。
もし下馬評の予想が当たっていれば、きっとCM企業の公式サイトでも視聴可能になるだろうという話もある。60秒枠なら尚更、という声も聞かれる。
ええと、もう3年半も前だがこんな例もあった(YouTube上にも同内容の動画があったようだが現在は非公開となっている)。ちなみに現在時点ではツイート内のURLに跳ぶと初代ライダーの藤岡弘、氏が手’熱’く迎えてくれるので、その旨ご注進させていただく。
まあ、まさかこんな「病院が来い」案件ではなかろうが……と思っておきたいところだ。
サロメイトの情緒はどこへ行く
よくあるじゃないですか。
「あたしー、有名になる前から知ってるしー。ていうかー、こんなメジャーになっちゃったら何かチガウみたいなー」とかいう捻くれたクソデカ感情持ってる人。同級生とかお知り合いにいません? まあいないならそれはそれで平和ということで。
いや、どの道ね、サロメ嬢本人に「サロメイト」って名前を付けられたファンの層としてはですよ。
まだデビューから半年も経ってないし、それ以前の活動がある訳でもないんですよ。
だから、新参だの古参だの、俄だの古株だのもありゃしないんです。
確かに配信活動は密な方みたいなので、3日くらい見てないと「置いてかれちゃう~!」みたいな感覚が生じないとも限らない。社会人とかで時間に余裕がないような人もいらっしゃるのも事実。だけど、ちょっと視聴の間が抜けたりだとか、アレを知らないナニを見てないくらいで、「壱百満天原サロメ嬢の面白さが変わる」なんてレベルにはないんですよ。
よくサロメ嬢が「サロメイトの皆様だけじゃなく、にじさんじの皆様、VTuberという存在を作り出して下さったすべての皆様に感謝しています」というようなお話をされるんです。その度に「最終回か」とか言われて「違いますわよ!」という定番のやり取りもあるけれど その語り口から、聴いている分にはその言葉には何の装飾も、嘘も偽りも糊塗もない、まるで素のサロメ嬢の感情が乗せられて、我々視聴者の耳目に届いてるんだなあと毎度毎度思っていますよ。
大げさではなく、本当に。
まあそんな状況において、今月の展開の急っぷりはもう強制ジェットコースターですよね。
ちょっとこの先、どんなことになっているのか。
サロメ嬢ご本人もぜんっぜん分からないと思いますけど、食らいつけるように食らいついていこうと思っています。
というわけで、風雲急を告げる10月半ばのサロメイト手記みたいなものでした。
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