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0th Album 「Proto Z-Card」及び1st Album 「Order」について。

ZION、作曲を始める。

 私が作曲を始めたのは2020年の頭、コロナ禍に入る少し前ぐらいの出来事。その前の年から歌だけを始めたりYELLOW MAGIC ORCHESTRAにドハマりしたりし、そこから音楽に本格的に熱中し始め、その流れで自身も作曲を行うようになった。しかし、それまで自身の音楽好きを自覚していなかった私は、小~中学校では音楽の授業をまともに聞いていないわ、高校は音楽の授業を受けなかったわ、全然楽器も歌もやってないわで一切音楽理論が身についていない状態であった。そんな100%感覚で突っ走っていた状態で作曲を1年程続け、出来上がった最初のアルバム…というよりただの作品群が、0th Album "Proto Z-Card"であった。

0th Album "Proto Z-Card"

  1. Acromyrmex

  2. アラガネの島

  3. BLACK ESCALATORS

  4. Crimson silk 01

  5. Tension Hills

  6. 静かで綺麗な曲

  7. うるさくて汚い曲

  8. COVER:冬の歌

  9. RAIN

  10. Aqua Moon

 無料のDAW、プラグインも買ってない初期音源だけで作った曲たちは、音も薄く、理論が身についてないもんだから不協和音も多かった。本当に骨組みだけでしかない音楽だと思う。しかし、当時の何も知らない私にとっては、少しソフトを変えたり音を重ねたりしただけで、自分でもここまでできるんだと、何か夢のようなものを抱きながら、完成したこの作品を眺めていた覚えがある。一時期この音源をYouTubeやSoundCloudに投稿していたが、今はそれらを削除してからCD化し、Z-liquidとしての活動を初めて行った故郷のようなライブハウス「戸塚ファーストアヴェニュー」でのみ販売している。ZIONの始まりの始まりとして、この頃の自分や作品も形として残しておきたい。

1st Album "Order"

  1. Acromyrmex

  2. アラガネの島

  3. BLACK ESCALATORS

  4. Crimson silk 01

  5. 昼下がり

  6. Tension Hills

  7. RAIN

  8. Aqua Moon

 Proto Z-Card完成から約1年半程度の間は「ソロユニット・ZION」としてひっそりと活動していたが、その後名を改めて「メンバーを固定しないユニット・Z-liquid」を発足し、次第に音楽活動を本格化させる。さらに約1年半後には各サブスクリプションにて楽曲の配信を開始。自分の原点であるProto Z-Card収録曲を、改めて聴き直して全てリメイクして出来上がったのがこの1st Album "Order"である。感覚だけで暴れていた頃の自分の足跡に、音楽理論という秩序、今の自分のこだわりでもって統制をもたらしたことで「Order」という名前を付けた。リメイク・改善したポイントは山ほどあるが、全曲を通して音数の増加や音色の変化、音階・調性は徹底し、さらに2曲ボツにして、タイトルや曲順の変更も行った。それでもなお、この作品群はコンセプトとして「初期曲の詰め合わせ」という枠を超えることが出来ないし、尚も改善点や進化の余地が見られる作品群だと思える。

次週:「Acromyrmex」について。
曲一つ一つについても説明していく。

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