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誰かに自慢話のように 話してみたくなる想い出もあるけれど 誰にも語らず そっと胸の奥にしま…
雨の休日 今日はどこにも行かなかった 読みかけの本を読み 古いJAZZを聴き ひとりで珈琲を淹れ…
おおらかな人柄の奥に 涙を秘めた人 悲しみと向き合った痕跡を 心の瑕疵ではなく 豊かな人間…
会話が途切れ 無言の時間が 僕と君の間を流れる 僕は僕に没頭し 君は君に夢中だ 言葉はなく…
あやうく忘れるところだった 今日は母の日だったよね 読書好きだったあなたに 毎年本を贈って…
本当は気になって仕方ないくせに 声をかけることも 名前を呼ぶことすらできなくて ただ妄想ば…
それはかつて 確かにこの手の中にあったのに 今は失われてしまったもの それはかつて この手で掴もうとしたけれど 果たせなかったもの それはかつて 追いかけることすらしなかった かけがえのない何か その何かは今 手を伸ばしても届かぬほど 遠い彼方へ消えてしまった 思い出にすらできなかった あの輝き 取り戻せない時間の前で 呆然と立ち尽くす
朝から降り始めた雨が 昼には止んだ 雲間から陽が差して 街はモノクロームから 色彩の世界へと…
木枯らしが吹く寒い日に 遥かなるあなたに向けて 僕は手紙を送った 言葉の代わりに 思いだけ…
ご無沙汰してます 今年もまた会えましたね あなたたちの姿を愛でることが この季節の楽しみの…
忘れ物はまだ見つからないのに 新しい季節は足早に巡ってくる 何かに追い立てられるようで 息…
崩れてゆく物の美とでも言うのだろうか そんなイメージに魅せられて 廃屋の写真を撮り歩いてい…
ひと群れの 白い花々が咲いている 群れの真ん中で スッと背を伸ばして咲いている一輪 多くの…
このささやかな庭は 母が元気だったころ 手間ひまをかけて 作り上げたもの 長靴をはき 麦わら帽子をかぶり 手に小さなシャベルを持った 母の姿が目に浮かぶ 主は去っても 季節の移ろいに合わせて 可憐な花々が 色合いを競っている その天然のパレットの中に ひとり佇む私は 足元に咲く花の名前が 思い出せない