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【閑話休題②】Power BI vs Tableau②資格

1. 本記事の想定読者

本記事では、Tableau Data Saberのトピックから少し離れて、前回記事同様にPower BI vs Tableauの比較を行いたいと思います。

特に前回は機能比較をしたことから、今回はBIツールに関する資格を比較、まとめたいと思います。Power BI資格の説明後、Tableau資格をそれぞれ説明します。

2. Power BI資格について

図:Power BI資格PL-300
(出典:試験PL-300

(1)試験概要
Power BIは、Microsoft社が公式に提供しており、Power BI Data Analystといった名称になります。以下に試験範囲の概要を整理しています。

表:Power BI Data Analyst(筆者調べ)

ポイントとしては、もちろんPower BIの操作を問う試験になるのですが、データの可視化・分析より、データを準備する内容が半分以上含まれることです(なお筆者は本資格試験に2022年上期に挑戦して取得しています)。

なお場所は最寄りのテストセンター、もしくは自宅でも受験出来ます。ただ自宅受験は事前準備や、当日受験している部屋に人が入っていけないetcと、かなり厳しいルールが設けられています。なお私は寝室で受けたのですが、「部屋の中をPCのカメラで見せて欲しい」と言われ、雑多にしていたままでしたので、少々気恥ずかしかったですw。

(2)試験準備
皆さんが恐らく一番興味あるであろう試験の対策方法についてですが、今のところ、本など、資格のためのテキストは存在していません(もしかしたら今あるかもですが、私の時はありませんでした。ある場合、調査不足で恐縮です…)。そこで私自身の対策を踏まえて、以下に情報を共有します。

対策おすすめ一覧
Microsoft社公認ラーニングパス(おすすめ度★☆☆)
読み物になってしまうため、実際になかなかPower BI Desktopを使って演習し辛いですが、試験で出てくる内容は一通り網羅されています。

 1. 基本のラーニングパス ※資格申込ページになり、最下記にあります。
 2. Power BI Desktop で DAXを使用する
 3. Power BIで何ができるかを調べる
 4. Power BIのビジュアルの使用
 5. Power BIで発行および共有する
 6. Power BIでデータを探索する
 7. Power BIを使用したデータ分析
 8. Power BI Desktop モデルの説明
 9. Power BI Desktop の管理者の役割について
 10. Power BI で共同作業と共有を促進する

Exam Topics(おすすめ度★★☆)
こちらは別の受験者から教えてもらったのですが、英語で過去問をまとめている無料サイトがあるそうです。唯一のボトルネックは「解答が誤っていることがある」とのことらしいです。

Udemy のPower BIコース(おすすめ度★★★)
Udemyでは、Power BIの操作を実際に試せるものが沢山用意されています(マスカワシゲルさんがお勧めとのことです)。有料になってしまいますが、たまにセールで50%~80%引きと、かなり安くなるので、Watchリストに入れセールを待つのがお勧めです。

3. Tableau資格について

(1)試験概要
続いて、Tableauの公式資格についても調べてみました。こちらの資格について、私は残念ながら受験しておらず、ネットにある情報を整理したのみになりますが、以下の通りです。

図:Tableau社資格一覧
(出典:Tableau すべての資格

Tableauでは、ユーザー向けには3つの資格があります。
Tableau Desktop Specialist
Tableau Certified Data Analyst
Tableau Server Certified Associate

特に最後の、Serverは名の通り、Tableau Serverを管理する人向けになるため、主にTableauユーザーとしては、1つ目、2つ目の資格が対象になります。ここではより基礎的な資格として、Tableau Desktop Specialistを取り挙げます。

図:Tableau Desktop Specialist
(出典:Tableau

こちらのTableau Desktop Specialistですが、基本的なスキルと製品知識が試験範囲になり、択一式になるため、Vizualizationの作成などは不要とのことです(データ接続、準備、探索、分析、インサイトの共有、Tableau概念がテスト範囲です)。

なおPower BIの資格同様、受験場所は試験センターか、自宅でのオンライン試験が認められています。特に試験時間が60分であるところは、Power BIの120分と異なる所になります。詳細は、試験ガイドが用意されているのでこちらをご参照下さい(Tableau Desktop Specialist 試験の準備)。

(2)試験準備
試験準備については、なんとTableau公式HPで準備コンテンツが用意されています。ただどちらも有料だったり、英語も含まれたりするコンテンツのようでした。

Tableau Desktop Specialist 試験の準備(400$・英語)
学習ビデオ、60問以上の練習問題、週1回のセッションが含まれています。なお試験のバウチャー(100$相当)が含まれているので、実質300$の有償準備コースの模様です。

Desktop I: Fundamentals (初級~中級)(168,000円・日本語)
Tableauの主要スキルを学ぶためのクラスを受講できます。日本語で2日間に渡るプログラムのため、値段はややお高めですが、初歩から学ぶのには良いかもしれません。※詳細はこちらを参照下さい。

4. 最後に

今回、Power BIおよびTableauの資格について調べました。私は既にPower BIの資格は持っているのですが、是非Data Saberをチャレンジした後、次のステップとして、
Tableau Desktop Specialist
Tableau Certified Data Analyst
あたりは取得機会があれば目指しても良いかもしれないと考えました。

BIを使われている方、またData Saberに挑戦されていて閑話休題にご興味あった方にとって、参考になれば幸いです。長文でしたがお読み頂き、ありがとうございました!

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なおPower BI Analystに興味がある方に向けて、DAX関数やデータモデリングの話が出てくるので、試験対策のみならず実務面でも以下の本は読んでおいても良いかもしれません。


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