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【2024年最新】ペンシルバニア州 ピッツバーグ運転免許取得について②

前回までの記事では、ペンシルバニア州ピッツバーグの運転免許取得のため、健康診断・筆記試験を経て、Learning Permitを取得する所まで記載しました。この後、運転免許を取得するには実技試験を受験して合格する必要があります。この実技試験について本ブログでは記載します。

1. 運転免許試験場で受ける

Learning Permit取得後、PA州の運転免許保持者の同乗のもと、練習を行うことが出来ます。自信がついた方は最寄りの運転免許試験場を予約して実技試験を受けるのが一般的です。詳細については、ピッツバーグ便利帳-運転免許試験場の項目に譲ります。

2024年時点、ピッツバーグ現地の声を伺った所、「運転免許試験場によっては採点が辛い(逆に甘い)」などの色々な情報があります。私の推測ですが「採点項目は一緒でも、採点の幅については運転免許試験場で当日採点して下さる方次第で変わるのだろう」と考えました。

実技試験の予約は早くて1週間先、遅くて1ヶ月先から行えるのですが、忙しい中、時間を割いて何回も運転免許試験場に通って不合格になってしまうと、私のガラスのハートはもたないと考えましたw そこで他の手段をここではご紹介します。

2. ドライビングスクールで実技試験を受ける

素晴らしいことに、現地の運転免許試験場で受験する以外に、ドライビングスクールで実技試験を受験することが可能です。すなわちドライビングスクールへお布施(課金)することで、実技試験をよりeasyモードで挑戦することが出来ますw 詳しく説明します。

ピッツバーグにはいくつか現地ドライビングスクールがありますが、私はCindy Cohen School of Driving(CCSOD)に1日だけ通って、2時間のレッスン後、そのまま現地スクールで実技試験を受験して合格出来ました。ご参考までに以下、2024年時点の値段体系です。

出典:Cindy Cohen School of Driving
出典:Cindy Cohen School of Driving - DRIVER’S EXAM PRICING

私の運転スキルについては、日本で運転免許を7〜8年前に取得し、その後運転機会がなく、ほぼペーパードライバー状態でアメリカに来た程度です。「これは何とかしないといけない」と重い腰をあげて、アメリカのアパートとスーパーの往復で運転練習をすること数ヶ月、ようやく2 Hour Mock/Practice Test and Driver's Exam at CCSOD: $385を申込み、無事に実技試験をPass出来ました。

ちなみに1時間や90分コースだと現地到着・解散のため公共バスか自分の車で行く必要があります。他方、2時間コースだと自宅の送迎付きなので、ずぼらな私はこのプランにしましたw

なお、もし日本で運転免許を取得されていない方や、ペーパードライバーで基礎から運転をやり直ししたいという方に向けては、6 Hours of Behind the Wheel Lessons With Certificate: $555がお勧めです。

出典:Cindy Cohen School of Driving - DRIVING LESSON PRICING

この6時間教習では運転したことがない方も最後はピッツバーグの高速まで運転できるようになります。「この教習後、Exam Only: $100のテストを受けて実技試験を突破される方が多い」とインストラクターに聞きました。

3. 「2 Hour Mock/Practice Test and Driver's Exam」について

さて、Cindy Cohen School of Drivingについて、周りに教習を受講された方がおらず、私は人柱覚悟で挑戦しました。「$385払って合格しなかったらどうしよう」とドキドキして当日、渡米する時と同じくらい緊張してしまいましたが・・・(苦笑)、無事に実技試験が受かった今、本当に受講して良かったと思っています。

具体的にどのようなレッスン+実技試験を受けたかを以下にまとめます。本情報が「運転が苦手でもアメリカで運転を頑張ろう!」という方の背中を押す一助になれば幸いです。

当日の流れ①:自宅へインストラクターが迎えに来ます。
2時間コースでは、予約時間にアパートの前までインストラクターが教習車で迎えに来てくれます。私は自分のLearning Permitに加えて念の為、パスポート、国際運転免許証を持っていきましたが、確認されたのはLearning Permitのみでした。なおコンタクトレンズやメガネありでLearning Permitを取得されている場合、装着が必須のため留意下さい。
また教習を開始する前に、インストラクターの方から運転前に「どれくらい運転したことがあるか。今日は何を重点的に練習したいか。」を聞かれます。私は「日本での運転経験有で、アメリカではスーパーまでの買い物に運転で行っている。ただ縦列駐車(パラレルパーキング)を重点的に練習したい。」と伝えました。ちなみに教習車は助手席にインストラクターがブレーキ、アクセルを踏めるようになっており、安心してレッスンを受けられます。

当日の流れ②:早速教習車で走らされますw
ちなみにCindy Cohen School of Drivingはピッツバーグでいうと三角州の川の外にあります。そのためピッツバーグの三角州内に居住されている方、かつ送迎コースを申し込まれた方は、川を渡るための橋&High Wayもご自身で教習車を運転するところから教習が始まります。

出典:Google Map - Cindy Cohen School of Driving

私は「自宅アパートからスーパーまでは運転したことあるけど、アメリカのHigh Wayはちょっと怖いな。インストラクターの人が教習所までは運転してくれるんだろうな〜」と勝手ながらに思っていたのですが、ところがどっこい。「じゃあ、運転席乗ってね。早速出発しよう!」と言われてしまいましたw

おそらくですが、「2時間教習の後、実技試験にいきなり挑戦できるか。どれくらい運転できるか」の力量を測るために運転させられたのだと思います。ただ終わってみれば、実技試験自体は①車の操作確認、②縦列駐車(3回まで切り返しOK)、③公道を数百メートルを運転する、で終わります。むしろ教習で走った市街地のコースの方が難しかったです。
そのため、High Wayや橋を運転されたくない方は、直接Cindy Cohen School of Drivingにいって教習を受けるコース(1時間or90分)にすれば、スクール近くの市街地の練習だけで済むのではないかと思います。

当日の流れ③:教習1時間目(スクール及び市街地の実地運転)
自宅アパートから急遽、Cindy Cohen School of Drivingに運転することになった私は、インストラクターがとても優しい淑女で運転中に沢山お話し下さって楽しかった一方、内心めちゃくちゃ緊張し、沸き汗をかきましたw
特に、High Wayに入ってピッツバーグの橋を渡り終えることが出来てCindy Cohen School of Drivingの建物がみえて「やった!休める。」と思いきや、「あなたは運転上手だからそのままレッスン続けるわね」とCindy Cohen School of Driving付近の市街地を走ることになりましたw

結果的に、隣で運転の良し悪しを教えてくれ、「運転免許試験場にいったらいまの速度オーバーは減点だよ」などアドバイスを沢山くれたので充実した時間ではありました。特にスクール近くの市街地には合流車線が多く、Yieldサインの所について「合流する車線に車が通ってなかったらそのまま減速せず、Stopせずに進め!」というアドバイスを頂きました。
その時の私の気分としては「Yieldサインの合流は難しいし、速度オーバーも減点されるとのことで、これは実技試験をPass出来ないかもな」と心が折れかけていました・・・w

当日の流れ④:教習2時間目(スクール内および付近で実技試験の練習)
無事スクール付近の市街地を走り終えた私は、「かなり運転したから、そろそろスクールに戻ろうか」とインストラクターから休憩をもらえることになりました(なおスクールの建物にトイレがあり、水ももらえました)。
実技試験自体は①車の操作確認、②縦列駐車(3回まで切り返しOK)、③公道を数百メートルを運転する、ですが、この①→②→③を残りの1時間で何回も行ってくれます。

まず①車の操作確認について、以下の操作が行える必要があります。
・ロービーム、ハイビームの操作
・4 way フラッシャー(ハザードランプ)の点灯
・ワイパーの操作
・左・右シグナル(方向指示器)の操作
・デフロスター(フロント・リア両方)の操作
・ブレーキランプの点灯(ブレーキを数回踏み込む)
・エマージェンシーブレーキー(サイドブレーキ)の操作
 ※ブレーキ後、戻し忘れて次の操作をした瞬間、不合格になるため注意!
基本的にはレッスンでインストラクターが一緒に、教習車(HONDAのCivic)の上記操作を教えてくれるため、事前の準備はいりません。

続いて②縦列駐車(3回まで切り返しOK)です。スクールには以下の画像の通り、縦列駐車ができるスペースがあり、何回も縦列駐車の練習を行うことが出来ます。なお実技試験の本番も全く同じスペースで受けるため、練習で完璧にこなせられれば問題なしです。

出典:Google Map - Cindy Cohen School of Driving に縦列駐車のスペースを追記

実際にレッスンを受けてもらえれば、「縦列駐車スペースの白いポールが車内のミラー・窓のどこの位置で見えたら、ハンドルを切れば良いか」までステップで教えてくれます。そのため、縦列駐車を日本で1回もしたことがない私でしたが、練習でも試験でも切り返しせずに突破出来ました。

最後に③公道を数百メートルを運転するです。下の画像にまとめていますが、スクール付近の公道(もはや私道?)を一周してスクールに戻ってきて、もとのスペースに停車すれば終わりです。あまりにも簡単なルートかつ数分で終わるため、「え、これがRoad Testなの?」と2回も聞いてしまいましたw インストラクターも「そうよ、簡単でしょ!」と茶目っ気たっぷりにウィンクしてくれました(優しいw)。

Road Testのポイントはレッスンで教えてくれますが、T字路や十字路に侵入する際は、STOPサインより前に完全に停止してから、目視を左→右→左で行う。視界がよくなければ、車を少し前に進めてもう一度、目視を左→右→左で行う。その上で、車を侵入させれば問題ありません。

出典:Google Map - Cindy Cohen School of Driving に実技試験の情報を追記

当日の流れ⑤:模擬試験→実技試験。そして合格!
そして2時間の教習も終わりが近づいた頃、「もうあなたはパーフェクトだから実技試験にトライしてみないか」とインストラクターよりコメントをもらい、私は「分かった。頑張って挑戦するよ!」と伝えました。そうすると一度車は駐車スペースに停めて、スクールの建物に戻ります。試験管はインストラクターとは別の方が担当してくれるため、その方を待ちます(おそらくインストラクターと1〜2時間身の丈をお喋りしながら運転練習すると、「この子は受からせてあげたい」とかなりの情が湧いてくるのだと思いますw)。

その後、試験管が出てきて、①車の操作確認として、まず車外で試験管がライトチェック等を行った後、助手席に乗って来られて、一緒にデフロスター等の確認を行います。問題なければ②縦列駐車です。こちらも問題なければ、③公道を運転して、最後は①車の操作確認した駐車スペースに戻ってきて「Conglutination!!」と言われて、ハグか握手して終わりますw(私はちょっと恥ずかしかったので握手にしておきましたw)

その後、スクールのPCにてPennDotへの登録手続きを行ってくれ、1〜2週間後に自宅へ合格書類が届きます。その書類を持って、写真撮影が行えるPennDotにて運転免許証を発行してもらえる段取りになります。

以上、非常に長くなりましたが、ピッツバーグ在住で運転免許証を取得されることを検討されている方にとってお役に立てば幸いです。長文駄文をお読み下さり、ありがとうございました。終わり。

P.S.
米国で中古車を購入時、カーナビにSDカードが付属されていなかったり、操作不良で使えなかったりすることがあります。そういった時は正規ディーラーでSDカードを新規購入すると数百ドルかかるのですが、Amazonで互換性があるSDカードも販売しているため、お勧めです。

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