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日本にいると分からないかもしれないこと。かの国との戦争について。

時流に併せてかの国と呼ばせてもらうが、今ウクライナとかの国は戦争をしている。フロイトによると人間の特性は、文化を作る創造力と戦争を行う破壊衝動が存在するそうだ。

連日連夜かの国の大統領についてや戦争の悲惨さを伝えるニュースや記事が散見される。その中で「かの国の戦争に対する意欲は高くない」という記事をよく見かける。普通に日本でニュースや記事を見ていたら、かの国の大統領の独断で国民自体は望んでいないといったことは容易に想像できるだろう。

しかし、私たちは、極東の人間でかの国周辺の民族関係や歴史に詳しいかと言われれば、答えはNOである。つまり、あくまで調べたことからの予想しかできないのである。

私は幸運なことにウクライナと国が近いブルガリアからの留学生の親友がいる。ロシア、ウクライナ、ブルガリアは同じ民族「スラブ系」に属し、その親友曰くウクライナへは車で5時間ほどで行けるそうだから驚きである。

彼はなぜ、かの国の軍隊が士気が高くないかということについて教えてくれた。「ブルガリアを含め、ウクライナやかの国の人たちは、民族が同じだから兄弟みたいなものなんだ。どっちの国も個々人のレベルではその国民が大好きな人が多いんだ。けれど、今は戦争で同胞殺しのようなことをしてるから、かの国の軍人達は士気が低いんだと思う。」

これは日本にいてはわからないな思ったと同時に確かに!と腑に落ちた。日本でわかりやすく言うと、隣の県民同士で殺しあうといった状態なんだと思う。そんなことは西南戦争以来、日本は経験していない。そもそも現代で日本が敵と呼ばれる人達と戦争する場合は、基本的に違う民族である。つまり、戦争=違う民族との闘いである。ゆえに国土を海に囲まれた日本は「民族」ということに対して、陸続きの西洋とは全く違う意味になっているのかもしれない。

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