【セッション】映画感想
終わった瞬間の興奮
なんだこれえぇぇ
セッションという題名の回収
音楽とは、というより師弟とは
いや師弟という関係性から抜け出す最後の状態は音楽がもたらしたものか
これはなんかもう途中までのフレッチャーの指導方法とか頭おかしくなって事故ったりとかってのはただの!!ただの背景で…
音楽は楽しむものとかみんなを置いてけぼりにしてんじゃねえとか
フレッチャーが大人気ないとかそんなんじゃーーない!!
魂のセッションていう言葉が安く使われるけどつまりはこれはそういうこと
最終的ににふたりが通じあったのは
主人公が音楽的に成長したからではない
フレッチャーが折れたとか負けたとか主人公を評価したとかそういうことでもない
この二人、退路はない
もう後がないふたり
ふたりには本気で音楽に向き合える状態が揃った瞬間
このふたりには音楽が好きとかもしくは崇高なものでもなんでもなく
彼らは汚くがむしゃらにしがみつく
音楽って素晴らしいという映画ではない
ましてこの音楽の向き合い方は褒められたものでもないし人には馬鹿にされるかもしれない
だからなんだ
本気で向きあうとは!狂喜とは!俺達にはここに自分の信じる音楽がある
一度挫折して優しい世界でピザをほおばっていた時にフレッチャーに改めて声をかけられる
この映画でピザは日常の幸福の合図になっている
ゆっくりと流れる世界の、技工も工夫も評価のない優しい欲望を満たすだけの食べ物
元カノに電話して既にボーイフレンドがいる事を知った時のあの苦虫を噛むような表情にラストへの狂喜の高まりへの引導が渡される…
かつて部活に夢中になってメンバー入りする為に練習した人たちにはきっとこのスポ魂の良さがわかるでしょう?笑
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