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【良いチームとは?①】



 9月3日火曜日、6時間目。
 学級の係活動についての内容を予定していました。
 しかし、急遽変更して、運動会について。

 運動会は、10月23日水曜日。1ヶ月以上あります。けれど、運営に携わる4年生になると、その担当を決めるなど、早めに動き出さなくはなりません。当初の予定では、6日の金曜日あたりから運動会モードになればと思っていました。

 9月3日は、まだ二学期2日目。40日以上ぶりに、全員が揃って登校しただけでもすごいと思うほど。夏休み明けというのは、なかなかリズムを取り戻すのが大変だとっていました。

 しかし、初日の朝から、子どもたちは、さらに成長していこうという気持ちをもっていました。始業式でもその心構えが見えました。

 120点の姿を探り、当たり前の質の向上させていく。
 まだ、2学期2日目でしたが、運動会の話をするなら「今だなあ」と思いました。
 
 変に学級内で温度差が生まれる心配はなく、むしろ、一気に走り出す予感。

 そこで、「何のために運動会をするのか。」について考えました。
 
 運動会を通して、どんな成長があれば良いのでしょうか。

 運動会に限らず、学校行事の目標は変わりません。遠足でも、宿泊でも。
 
 学校行事の目標は、キーワード化すると、「望ましい人間関係」「所属感連帯感」「協力して取り組む態度」です。

 一言でいえば「良いチームになること」でしょう。これが学校行事の最終目的地。

 では、「運動会」では、どんな道を通ってその目的地にいけばいいのか。それが、運動会ならではの目標となる。

 ①規律ある集団行動を身に着ける
 ②集団で協力して取り組む
 ③運動に親しみ、積極的に取り組む
 この3つ。
 目的地が明確になり、目印となる目標が見えてきました。そしたら、どのようにそこに向かうのか。それが「手段」に当たるのかなと思います。

 各種目や、前日準備が手段です。種目をやること、前日準備をすることは目的ではありません。

 この「手段」に今年から加わるのが、「運営の係」です。
 
 運営の係には、放送、準備、審判、記録、応援団などがあります。

 どれか一つかけたら、運動会は成立しないでしょう。
 誰もかけてはいけないのです。
 
 全員が大切な当事者であることを語りました。

 またさらに、「つくり手」になれるところが、最大の喜びであり、大きな満足感や達成感が味わえるポイントであることも話しました。

 例えば、一学期のお疲れ様会を、全て先生が内容を決めて、グループも決めていたらどうだろう?と聞きました。子どもたちは、それでは楽しくなさそうだと。

 やはり大きな喜びは、自分たちで創り出す過程にありそうです。
 
 この手の際によく話をしますが、「東京タワーのイベントに参加しました!」よりも「東京タワーでイベントを開催しました!」の方が、「いいね」がつく時代です。

 つまり、「つくり手」であれる価値はものすごく大きいっということです。授業もそうですが、子どもたちはこれまでの学校生活で、「自分たちでつくる」喜びを感じていました。
 
 でも今度は、学級のことではなく、学校の行事。
 
 これを自分たちで創り上げるチャンスが目の前にある。
 子どもたちの表情がわくわくしていくのがわかりました。

 特に、運営面での担当は今年から上学年として携われる部分です。

 前にも書きましたが、どの係も大切です。

 しかし、とりわけ目立って表立つ係があります。

 応援団です。

 応援団の雰囲気で、運動会の雰囲気は大きく左右されると思っています。
 もちろん、準備に時間もかかり、練習も必要。休み時間等を上手に活用していくことも求められるでしょう。
 
 つまり、「なんとく」では務まらないということです。(どの係もそうですが)
 それなりの責任と覚悟が必要になります。
 そして、それを支える「思い」が同時に必要です。 

 だから、「応援団」から決めることにしました。
 「他の係が良かったけれど、ジャンケンで負けたら応援でいいや」などとなることを避けたい。「ジャンケンで負けた人」のような、仕方無しの人ではなく、自らやります!と言える人に任せたいというのが、私も子どもたちも共通する思いでした。

 自分自身で、責任と覚悟をもって「やります!」と言える仲間。

 迷ったら、挑戦。

 聞いてみると10名以上がズバッと手が上がりました。

 気持ちが伝わる瞬間。そして、この後応援団の決め方も、みんなで考えていこうといっって、この時間を終えました。

 翌日に応援団を決めることに。

 一晩考えることで、冷静になれる部分もあります。自分自身と対話する時間もとってあげたかったのです。きっと、頭の中でイメージして、「よしやってみよう。」と再度決意した仲間もいたことでしょう。

 この応援だを決めるとかった色々意見があると思いますが、思いがまず大切なのかなと思っている今です。

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