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【まず、、、】



 算数の時間に、黒板の前で説明する仲間がどんどん増えてきてます。
 手の挙がるメンバーが、毎日少しずつ違うのもおもしろい。
 仲間の挑戦に背中を押されたり、その前のペアトークで自信をもったり。 
 「今日は、自分が説明してみようかな?」という一歩が、本当に素晴らしいなと思います。

 こういった環境に自ら飛び込めるというのは、自身の力の伸ばし方をよく分かっているなと感心します。
 何人もの前で話すというのは、それなりに負荷がかかります。緊張もあるかもしれないし、不安もあるかもしれません。
 そして、せっかく話すわけですから、より分かりやすく、より伝わりやすくするにはどうすればいいかと自分自身の考えを深め、話し方や伝え方を磨くでしょう。

 大変なようにも思えますが、その分力が大きく跳ね上がって伸びるきっかけになると思います。

 環境が人を育てるといいますが、まさにその通り。

 こういった環境が、人を育ててくれるのです。

 だから、「黒板の前で説明できる人いる?」と、聞いたときに、そのチャンスを掴む姿に素直に感心します。

 そして、やはり回数をおうごとに、説明のクオリティも少しずつ上がっています。 

 自ら負荷のかかる環境に飛び込むことで確実に成長する姿があります。

 「お!!今日は、この子の手が挙がったか!」「お〜!!今日は、この子も手を挙げたか!」と、毎日挑戦する姿を見れることが大きな喜びです。

 説明をする姿は教師にも見えます。
 
 むしろ、私の説明の方が分かりづらいかもと思うほど。「説明」は、学習者と教授者の知識レベルが近いときの方が、伝わりやすいと言われることもありますが。

 詳しくなり過ぎると、説明も難しくなってしまうということです。なんちゃら大学教授のなんちゃら学の説明をされても、いまいちピンとこないのと似ています。

 逆に、分かりたての人の説明の方が、さっきまで同じように困っていたわけですから「どこで困るのか」なども踏まえて寄り添った説明ができるわけです。

 つまり、そのことに対して、詳しくなればなるほど、もしかしたら困っている仲間に届きにくい説明になっている可能性があるわ。

 そう考えると、子どもたちによる黒板を使った説明は、それを聞いている仲間たちにとっていかに学びになるかと。
 
 「まずは、、、」

 これは、上手いなと思う説明に共通している言葉です。
 「まずは、、、」「次に、、、」「そしたら、、、」順序立てて説明してる証拠。
 その他にも、「この数字はどこに書く?」とわり算の筆算のポイントである「位」や「商を立てる位置」に注目した声かけがあったり、「かけたら、どうするんだっけ?」と手順を確認する問いかけがあったり。
 
 今日はどんな挑戦が待っているだろう。今から楽しみです。

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