【第4回ALL渡辺道治セミナー】
え〜、長くなります。w
はい、そういうことです。
濃いんです。圧倒的なんです。やっぱり。
1年前。同じセミナーにzoomで参加して衝撃を受けた渡辺先生のセミナー。
もちろん今年も参加。
去年のこのセミナーをきっかけに、教師にとって立ち姿とは、話し方とは、そして目線とはどれほど重要なものであるかを感じた。zoomで画面越しなのに、それが伝わってくるほどの衝撃だった。
昨年は、遠慮をして、顔出しができず、こっそりワンテーマで1分話す課題に取り組んだのが懐かしい。
それからというもの、もし渡辺先生に直接会う機会があれば一択で参加すると決意し、盛岡での出会いにつながった。
自分の学びはそこから始まったものである。
自分のの足を運ぶこと、肌で感じること、直接あって話をすることの何にも変えられない価値を感じた。
そして今日も、明日開かれる札幌での「教え方の学校」に向けて旅立つ前、羽田空港のスタバ。
zoomにて「第4回All渡辺道治セミナー」での講座を受け終わった直後にこれを書いている。
現地参加一択で速攻申し込んだけれど、台風により全zoom開催に。
でも、手段なんて全く関係なく。ツールを超越するほどの学びがそこにはありました。やっぱりありました。
①戦い
一発目から、痺れる内容。
渡辺先生の本気に触れる第一部。これまで書籍でも、セミナーでも見たことのない雰囲気とさらけ出す内容に、聴いているこちらがドキドキハラハラした。
画面越しでも、そこまで心を動かされること自体、渡辺先生の話し方、巻き込み方、目線等の技術のベストアルバム。
4月。学級のキーとなるボス格の女子児童との戦いについて。
どう伝えるか、どうアプローチするのか、流すのか、いや流せないだろ、どうなっているんだよ、、、いいのかそれ??
ある一場面の中で、切り取られた教師としての葛藤、覚悟が語られた。
渡辺先生からの言葉にもあったが「レジェンドと言われる方は、それまでの泥臭い歩みを語ってから、終わってほしい。」というその言葉通り。
渡辺先生の泥臭い部分が、ものすごく新鮮であった。
けれども、だからこそ今磨き抜かれたその姿にものすごく納得できたとも思う。
ここで、自分事として考えたことは、「分岐点」を感じ取る力が自分にあるか?ということと、そこで踏み出す「勇気」があるかの2点。
教室を眺めているだけでは、分岐点として捉えられない。
4月からスタートした学級で、それぞれの個人の現在地、変容、また教室としての成長、成長が生まれた要因、きっかけとなった出来事、きっかけとなった教師からの言葉、それを受け取った子どもたちの様子。
それぞれが言語化できるレベルで見取っていないと、「分岐点」を逃してしまうと思った。
そしてそこからどうアプローチするかという、「勇気」。
「覚悟」ともいえるかもしれない。
「しっかりと、戦います。向き合いますよ。」という覚悟。
関係性ができつつあるとはいえ、できれば直接的なアプローチとらないならばそれに越したことはないですよね。
周りの子にスポットライトを当てたり、それとなく何かしら役割を与えて褒めたり。
そういった関わりによって、子どもの変容を試みることが理想であることは確か。
けれども、どうにもそれは流せないこともある。
そこでも「一歩」。
でもそれは、感情的ではないところが、戦いを挑むにあたって欠かせないことであると思う。
家庭、学校と、どのように連携をとっていくかが明確であった。
ギャンブルではなくて、ちゃんと勝てる状態。
けれども、どうしてもその子のために、戦わなければいけないという、その上での覚悟。
その葛藤溢れる、また学級に対して、「本当にこのままでいいのか?」という熱意溢れる言葉を学級通信で語られていた。
読んだら、「その子」は自分だって分かるし、なんならその親だって分かる。
でも伝える。その子がこれからの人生を「人」として、確かに生きていくために、その希望と期待をもって伝えたのだと思う。
その後の学級の変容は、渡辺先生のVoicy「奇跡のボーダー模様」で語られている。
自分自身が大きく変わったことを、自分自身の未熟さを受け入れて、綴られている「その子」の姿が、学年末に確かに事実としてあった。
自分も教師として、「1人の子」の成長につながる一歩を逃していないかと、背筋が伸びる思いであった。
もしかしたら、逃してしまっているかもしれない。
情けないが、でもだからこうして学び続けるのだと思う。
②目線
これは、半端ない。半端じゃないのだ。
圧倒的に磨き抜かれた目線。今年もまたそれに触れしまったのだ。
「これぞ、渡辺道治!!!」というもの。
まず、教師がもっていて間違いない力とは?という問いから。
①声
②目線
③立ち姿
この3つ。
自分は、「話し方」しか出てこなかった。
でも、そこで自分でノートに書き出してみるから、声、目線、立ち姿の3つが入ってくるんですね。普段の授業でもそう。だからアウトプットって大切。
今回は、「目線」に特化して。
まず目線には、3パターンあると。
一つ目は、「ドーパミン系」
ドーパミン5というものがある。
「う、み、も、こ、へ」で覚えるといい。
「動かし」「見通しをたて」「目的を明確にし」「高得点でほめ」「変化をつける」
ドーパミンとは、エネルギッシュな部分。
このドーパミンを目線一つで補給してあげることが可能であると。
さて、ドーパミン系。つまり、やる気引き出す系の目線で上手な人、誰が思い浮かびますかね?
紹介されたのは、東進の村瀬先生。
ポイントは、目をすぼめたり、見開いたりする眼輪筋の動かし方。
それだけで、わくわく感を引き出すことができる。
実際に演習してみると、自分の目の周りが動きにくいことに気が付く。普段使っていない証拠である。
2つ目は「セロトニン系」。これは安心を与えるもの。
「ほ、ほ、は、さ、み」で覚えるセロトニン5というものがある。
「ほめる」「微笑む」「話しかける」「触る」「見つめる」
これで相手に安心を与えるというもの。
これも目線一つで送ることができると。
目指すが、CAさん。
CAさんは、明確に笑顔のトレーニングをしている。
特にポイントは「口角」。口角をあげること。
それから、目をにこやかに。目だけで可愛く見えないとダメらしい。
要は、目だけで好印象を与える。安心を与えること。
これも演習してみて、ほっぺがとにかく痛かった。でも、そういうことだ。
最後3つ目は、「ノルアドレナリン系」。
これは、ピリッと感を与えるもの。
これも、とっても大切なスキルである。
叱る場面も、声を荒げることなく、届けることができるからだ。そして、その目線によって「やるぞ!」「やらなきゃ!」を引き出す。
モデルは、女王の教室の天海さん。
これは、シンプルに慣れてないなと感じた。どこをどう使えば、ピリッとした表情になるのか、発見すらむずかしかった。
ちなみに「ノルアドレナリン5」もある。
「し、じ、ま、そ、し」
「指示」「時間制限」」「待たせる」「そばに寄る」「指名」
これは、恥ずかしながら初めて知ったので、頭に置いておきたい。
この磨き方としては、やはり制約と誓約。
1分で、何人に目線をぱちっと当てられるかを決め、自分の中に約束する。例えば朝の会とか。
そこでさらに、「この子には、セロトニン系」「今は、ノルアドレナリン系」「ここはドーパミン系」と意識的に使い分けていく。
これは意識次第ですぐできるので、二学期がものすごく楽しみになった。
③思いつく
ここは、「交渉力」の部分。
『BBQ型学級経営』を初めて読んだとき、「わかります!!レストラン型ではなくて、BBQですよね!!」と共感した反面、「一体どうやったらこのダイナミックさが?」という感想をもった。
また、渡辺先生の教育活動を見るたびに、ダイナミックさがどう生まれるのかと疑問が膨れ上がっていた。
そして、今日。そのダイナミックさを引き起こす巻き込み方を学べた。
これは非常に大きなこと。
これまで何か思いついても、「学年」「学校」「管理職」などがよぎり、躊躇することもあれば。
馬鹿なふりをして突っ走り、迷惑をかけた経験もある。
だからこそ、この裏側の話はとても興味深かった。
まず、「誰?」を決める。
いわゆる決定権をもっている人を見つける。
そして、その人を味方につけるという第一歩が大切。
具体的には「頼る」こと。
教えてください、相談があるんですという方たちで。
その前に教室での子どもたちの熱の高まりや、その温度感を共有しておくことが大前提。
そして、相談したり、教え被ったりして、味方になってもらうと。
そこからは、「行動」である。
一番、普通の教師がやれない点だと思う。
でも、実現したいものがあったり、子どもたちに届けたいものがあったりしたときに、まずは教師が本気で行動して、手を貸してくれる外部機関にひたすら当たること。
そのトライアンドエラーを学級通信等でさらけ出すことだ。
応援の熱が高まるのは、うまくいっているときではなく、うまくいっていないときに高まるもの。
時に孫悟空が負けるから燃えるし、湘北高校が負けるから熱が上がる。
全勝だったら、多分燃えない。
それと同じで、しんど時をさらけ出す。
すると、「応援」が集まると。
教師のうちから溢れ出るその熱量に、周りもやっぱり感化されるものなんだと。
本気って2文字だけれど。それだけだとなんか軽くなってしまって少し嫌なんだけれど、「本気」なんだと。
④「創り出す」
新作道徳授業。
渡辺先生から学ばれている方なら、きっと一度は「いつかあのような授業をしてみたい」と思ったことがあるはず。
僕もそうである。
いつか、教材の力を最大限に活かすあの授業を、そして子どもたちの心に届くあの授業を一度はしてみたいと思う。
今回は、新作の授業を受け、そういった授業が創り出されるにはということを学んだ。
創り出すための5ステップ
①ターゲットを決めてマネし切ること
マネをするのではなく、マネをし切る。これまで、真似ってやっぱりダメかなと思っていた。なんか、自分の言葉ではないし、うわずべってしまうから。
ダメなことだと思っていた。
多分それは、マネだからだと。
マネじゃない。マネし切るんだと。
だから、もう初めは自分の格好に合ってなくても、マネし切ってみようかと思う。
マネし切ってみて見えることがあるかもしれない。
まだマネし切ったことがないから。
②パターンをありったけ抽出
これ、一言だけど膨大。まさに勉強しなければ、できないこと。
目線をとっても3パターンあった。あのような、一つのものと、それによって生まれる効果をひたすら発見して、抽出する。成功パターンをいくつももっておくこと。
例えば、物語分の指導でいったら、「これとこれとこれ!」といった具合に。これをひたすら増やすのだと。
③技能化できるまで練習
これは、その積み重ねを渡辺先生自身からだされる一つ一つ技術が物語っている。
④素材、情報を集め尽くす
これも集めるのではなくて、集め尽くすのだと。
⑤無駄を削ぐ
そして、無駄な部分を削いでいくと。
これも、集め尽くした分、とてつもなく難しいこと。
何を捨てていいかが分かるということは、かなりのレベル。
増やすことは、根性でなんとかなるが、減らすのは「質」を伴う。
これもトライアンドエラーの繰り返しで見えることなんだと思うけれど。
でも、きっとそれによってどんな子を育てないのかが明確だから、削げるのだと思う。
その子の人生にとって、この1時間をどんなきっかけとしたいのかという「目的」。
最近のVoicyといい、昨年度から引き続き学んだ今回のセミナーといい。
渡辺先生の熱ある言葉の一つ一つが本当に痺れる。
「教師」を遥かに超えて、1人の「人」として、大きな大きな尊敬の念を抱いている。
だからこそ、その生き方、生き様みたいなものに、心が震える。
そして、渡辺先生の言葉に触れるたびに、自分の中でのエネルギーがグッとわく感覚がある。
到底言葉では表せないこの動かされる思い。
こんなにも素敵な人に出会えたことに、感謝しかない。
ものすごくまとめると、、、
自分自身の1人の「人」としての「生き方」を見つめ直す時間であった。
死ぬまでの数十年。
自分はどう生きたいのか、どう死にたいのか。
そこまでを考える3時間であった。
これから、札幌に飛びます。
明日。直接、渡辺先生へこの感想を届けられたらと思う。
大きな感謝をもって。
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