アイドル部のいいところを考えよう

 ホロライブの1stライブが大成功に終わりました。これからのホロライブの可能性、順調すぎるわけではない道のり、ホロライブに関わる方々からの熱い支援などを考えると順風満帆にこれからも進んでいくんだろうなと思わされる結果でした。

 ただ個人的にホロライブは今回のソロライブが一旦の頂点で、これ以上のエモの供給は非常に難しいため、新規は付くかもしれませんが既存ファンはゆっくりだと思いますが離れていっても不思議ではありません。これまでのVTuber界隈でも一度新しい試みをしそれが大成功に終わった場合は決まってその時がピークで終わってきましたし、ホロライブを虚構の経歴などで他所のファンを煽るなどの状況も出てきたため、ホロライブも例外なくここから更に伸びていく展開は期待できないと考えています。

 そんなホロライブにアイドル部がこれから挽回できるのか定かではありません。少なくとも現状の配信や活動のスタイルのままでは既存ファンからお金を毟り取るだけのものになります。しかも、平日開催、グッズやチケットは高額、満足度はまちまち、告知が急である事などなど、客はなんでも出せば買ってくれるような存在だとでも思ってるのかと考えてしまうような軽視っぷりです。

 そんなどっとライブ所属のアイドル部ですが、にじさんじやホロライブと違う良いところもあります。

1.配信が追いやすい

 にじさんじやホロライブは配信被りは当たり前のようにあり、すべてのアーカイブを追うのは至難の業です。ただにじさんじやホロライブの場合、それらを全部追う必要はなく、同時間に配信している中から好きな配信を選べるなど、箱というより庭のような感覚でしょうか。ホロライブの配信者同士で競い合い、お互いに切磋琢磨していける環境でもあるのかなと思います。

 そういう利点もありますが、アイドル部の場合は配信被りがめったにないのが特徴です。基本的に配信は毎日のようにありますし、社会人でも全員追えます。また、アイドル部の特徴として、配信者それぞれで視聴者数が基本的に横並びになっていることです。リレーになっている事もあり、箱推しのファンが非常に多くなるのが特徴としてありますし、アイドル部全員で団結できるようなシステムになっているといえます。

 ただ、その配信リレーなどを考えると、夜桜たまのお気持ち配信をきっかけに団結できていたシステムが完全に崩れてしまっているのが非常に残念でなりません。配信が追いやすいのは変わらないままですが、そのことによる利点が失われている現状です。

2.学園設定がある

 にじさんじやホロライブとも違い、どの箱とも共通していないのが、アイドル部全員がばあちゃる学園に通っているという設定があることです。アイドル部員それぞれが生徒会役員職や委員会などに入っているなど、RP(ロールプレイ)がしやすい環境にあります。同じ委員会に入っている人同士など関係性も構築しやすいですし、ファンメイドのMMD動画やイラストなども描きやすくなります。これはどっとライブの見事な発明で、MMDドラマも学園設定を上手く活用しVTuberにリアリティを出しつつバーチャル空間であるため2.5次元を地でいく事ができますし非常によく出来た設定だなと感じます。

 ただこちらも同じく夜桜たまのお気持ち配信をきっかけに2人が脱退してしまい、肝心要の生徒会長が不在のため、学園設定があってないようなものになりました。これがなければアイドル部はただのバーチャル生主でしかないため、魅力が大幅に激減しました。2人がいなくなった事も大きいですが、個人的には学園設定が通用しなくなったのがアイドル部にとって大きい損失だったように感じます。2人がいなくなるだけなら補充すれば済みますが、学園設定はどうやったって元に戻らないですからね。

3.Twitterのトレンドが強い

 こちらはお気持ち配信以後も変わらず強さを発揮しています。とはいえ熱心なファンが半分以下に減っているため弱くなったのは事実なのですが、まだまだ根強いファンが多くTwitterで実況する事が文化として存在しているためにトレンドは上位に上がってきやすいです。

4.高評価率が高い

 こちらも変わらず強いです。基本的にアーカイブの視聴回数の5%程度が普通くらいかなと思うんですが、昨日のヤマトイオリの配信の高評価率(高評価÷視聴回数)は15%近くあります。他のアイドル部も軒並み10%を大きく超えているなどどのアイドル部員も異常なほど多いです。例としてホロライブの湊あくあのライブ前日の歌配信の高評価率は4%台でした。これからいえることは、アイドル部の配信を何よりも優先するような層が他の箱よりも圧倒的に比率として多いということです。これは案件を投げる側からするとかなりありがたいんじゃないかと思います。最近はずっと投げられてないですけど。


 文字数が多くなったのでこのへんで。その他にも細かい部分で勝っている部分はあります。ただ、2人辞めた事でこれら強い要素がすべて陳腐に見えているのも事実です。現状もファンは熱意を持っているようですが、登録者数は毎日減少している状態ですし、なにかしらテコ入れは必要だと思います。

 個人的に必要だと思っている事は、新たにメンバーを追加する、または活動休止中の牛巻りこ、木曽あずきの復活、ばあちゃるの復活、楠栞桜、柾花音との関係修復です。辞めた2人との関係修復は非常に難しいでしょうが、もし出来ればアイドル部ファンはそれなりに1つにまとまる事ができるのでかなり活気づくのではないかと思います。それに加えて短期的な目標を部員それぞれに与えるなど応援したくなる理由を付けたほうがいいでしょう。個人的には花京院ちえりに麻雀をやらせて初段まで目指させるのはどうかと考えています。

 とにかく1人でもいいので現状のメンバー以外で活動できる人を増やす事が不可欠です。にじさんじやホロライブと比べると追いやすい人数ではありますが熱心に追いかけたくなる人数ではありません。人数を増やし、応援したくなるものを付加すれば、アイドル部は初期の頃のように応援する意味を見出し人も自然と集まってくるはずです。どっとライブはアイドル部をどうするつもりなのか、2人辞めて色々計画が狂っているのかもしれませんが、ファンを増やす戦略はアイドル部に委ねず運営主導で様々な事をしていく必要があります。とにかく現状望むのは上記に挙げたアイドル部の利点を再び満たせるように努力してほしいです。

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