どっとライブの逆襲

 アイドル部が解散、そして所属メンバー5人が卒業。普通に考えればリスナーが離れていくはずなのですが、ここ最近はむしろ以前よりも活気があるようにも思えます。1つの箱として始動した新生どっとライブの1週間を振り返っていきます。

元アイドル部3人、登録者数10万人を目指すと宣言

 元アイドル部のヤマトイオリ、神楽すず、カルロ・ピノの3人がアイドル部解散後に行われたそれぞれの雑談配信で「youtubeのチャンネル登録者数10万人を目指す」との宣言がありました。アイドル部だった頃から数字について語る事はほぼなく、数字を気にしなさすぎではと言われていたので、リスナーにとってとても驚きのあるものでした。

 その配信の中で、神楽すずは今後レトロゲームを中心に配信していくと具体的に語られていました。ヤマトイオリとカルロ・ピノはその宣言の前後で号泣するなど、それに至るまでそれぞれ過程は違うのですが、決意の強さが表れた配信となりました。

どっとライブ運営が活発に動きはじめる

 以前は所属メンバーの邪魔をしないためか必要最小限しか表に顔を出す事はなかったのですが、ここ最近はおよそ週1回の頻度で公式チャンネルにてフルトラッキング配信による高難易度のジェスチャーゲームが行われています。所属メンバーと仲が良好である事が配信から伝わる事や、多少クセが強い人が多い事が伝えられている事などから、運営が自我を出した事に肯定的な声が多いです。

 それまで公式チャンネルやフォロワー数は1年以上にわたって減り続ける一方でしたが、アイドル部メンバーが卒業するという告知をした4月19日から増え続け、現在も変わらず増え続けています。卒業したメンバーはアイドル部解散となった4月末日から減り続けているので、新規であったり所属メンバーの単推しなどから箱でも推させる気にさせているのでしょう。実際、各メンバーの同時視聴者数は総じて増加傾向にあり、チャンネル登録者数も以前より増えやすくなりました。

 元アイドル部のマネージャーアカウントとして始動したマネージャー部も配信告知などのサポートに留まらず、それなりに自我を持ちはじめましたが、こちらも好意的に受け止められているようです。

大型内部コラボとしてマリオカート大会が行われる

 メリーミルクを除く全メンバーでマリオカート大会が行われました。日時は3日間。ルールは30分前に考えたというグダグダっぷり。進行もかなり雑で、きっちりしていなくてもリスナーにもメンバーにも受け入れられている。これこそがどっとライブだなと思わされる良い大会でした。

 アイドル部がなくなる事は想定済みなんだからもっと大々的なコラボを考えておけ、と思わなくもないですが、見ていた感じでは所属メンバー全員が横並びに近い状態にあるのだなと感じました。こういった企画に電脳少女シロがいるというのがその大きな象徴といっていいでしょう。

 大会内で、以前であれば大先輩であったと関係を深くできなかった電脳少女シロが、カルロ・ピノと煽り合いをしていたのがとても印象的でした。おそらくですがアイドル部がそのまま継続していればこのような事はなかったでしょう。これからはどっとライブという箱で新しく関係性が築かれていく事になります。どっとライブ内で偉大であるがゆえに浮きつつあった電脳少女シロが一人のメンバーとして認識された事で他メンバーとの関係性がどうなっていくのか非常に楽しみです。

おわりに

 次回行われる電脳少女シロのジェスチャーゲームの告知でも「五井様(前述のマリオカート大会で5人中5位だったため)」と運営に弄られるなど、運営が良い意味で前に出てきはじめました。

 今後どうなるか定かではないですが、個人的にはアイドル部があった頃よりも公式チャンネルが活発である事から箱として活気があるように感じ、箱としての一体感を感じます。積極的に推せるようになりました。

 また、新規の方にとっては、どっとライブを知る良いチャンスでもあります。まず公式チャンネルにあがっているジェスチャーゲームを見ればある程度はそれぞれのメンバーの特徴も、どういう運営なのかもわかるはずです。

 また、元アイドル部5人によるアイドルユニット「Tr!c Trac」も活動していますし、新人3人の「みりくるん」もこれからの成長であったり3D化がいずれあるでしょうしこれから推す良い機会になるでしょう。

 小さな箱となり、小回りが利くようになった、少し変だけど家族的な新生どっとライブ。興味があればぜひ色々と覗いてみてください。

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