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女性だってリュックで出歩きたい


男女問わずリモートワークにより出勤時のPCの持ち運びが当たり前になって来ている昨今、どうやら新たに女性向けのリュックの需要が増えているようだ。
自分なりの体験及び下記6月26日付の日経新聞の記事をもとに綴ってみたい。


まだ長く歩けた数年前のこと。
我が家にしては珍しく飛行機で旅行に行こうということになった。
5泊6日の主人の休暇を利用した観光兼撮影旅行である。

まずは荷物を入れるスーツケース選びから。
私は杖を使えば歩けるが基本的に足が不自由なので小さい物をセレクト。
で、他方の主人は自分用の着替えと焼酎のマイボトルを入れるので大きい物でレンタル。
まあ、日頃は車での旅行なので滅多に出番のないスーツケースはレンタルで済ますのが常である。

さて、ここで問題となるのが機内持ち込み用の鞄である。
主人はマガジンサイズの荷物が入るショルダーバッグがあるので問題なし。
しかし、私はとなるとどうなのか状況をイメージしてみる。
左手にスーツケース、右手に杖。
…どこに手荷物を持つ余裕があるのだ。

確かに小さいサイズならリュックにもなるバッグはあることにはある。
それじゃあ手荷物プラス機内用のペットボトルは持てない。
ペットボトルが無いと薬を飲む時不便だ。深いため息が出る。

仕方ない、何か物色してみよう。
他の旅行用品の買い物と共に専門店を覗いてみる。

持ち物は身の回り品にビジネス誌や観光ガイドなど。当時はiPadが無かったのでそのような感じであった。今であれば画像処理用にiPadも持っていくだろう。PCは重さ的に辛い。
店員さんの丁寧なアドバイスの下でちょうど良いサイズのお洒落なリュックが見つかった。
A4サイズの書類が入り貴重品入れなどはしっかりとジッパーが付いている。
ペットボトル専用のサイドポケットがあり利便性も高く素材も軽く雨に強いので背負っても雨を気にせず済む。

これなら、女性でもお洒落かつ機能的にリュックを背負える。

余談であるが、店員さんから西欧の女性には今はリュックとしてランドセルを使うのがお洒落とうけているんですよと聞き、ここは日本で良かったと胸を撫で下ろした次第。

さてそのリュックであるが、旅行中も杖をついて観光名所などを歩き回る時に非常に重宝した。
観光ガイドなど冊子がすぐに背から取り出せるのに加えて、両手がフリーとなり手すりを掴め、移動に支障がないというメリットは大きかったと言える。
今までの旅行ではカバンは小さいとは言えどショルダー式なので移動もそうだがカメラ撮影などの際は特に邪魔になっていたのだ。
これから撮影旅行するのであればiPadが必須なので、背負えるのは移動先で仕事が出来て助かる。

同じような不便さを通勤時の女性も思ったのではなかろうか。
今時分は女性用のビジネスリュックの需要が高まりを見せているという。
テレワークと出社を併用するハイブリットワークが定着しているからだそうだ。
今までの鞄の在り方に一石を投じたところではと考える。

女性の鞄にもビジネスパーソンの一員として働くからには書類やPCを入れて移動の負担にならないリュックの選択肢があるのは良い事だと思う。
それも女性への気配りが効いた商品であればさらに購買層の広がりを見せるのではなかろうか。

お洒落のためのリュック、利便性追求のリュック、大小さまざまな選択肢が男性向け商品にも及んでいるという。
社会的にみてリュックを背負うビジネスパーソンや街行く人の姿が恒常的に見られるようになった今は、病状が進行しリュックが有難いこの身にとって感謝すべき事である。

昨今のビジネスリュックの事情については下記日経新聞記事を是非ご一読されたい。

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