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詩
練習
読み返したらすきだと思ったやつ
あたまのなかでかくはんされてる ことばのうずまきながめていると からだもじかんもとまってみえて ほらこれもうあれおそらのかなた
頭の奥のしもの方から 無限に湧きでるものたちを 解き放つ 大事に握りしめていたそれは 意思を持って立ち去った ここは暗くてじめっとしていて 息苦しくて窮屈だ ここに…
赤、青、黄、緑、橙、 赤と青の間の色、 間隔のメモリは数億 紫では1メモリ 青と黄色の間に海の色 黄色と白の間に光の色 黒と白の間に心の色
逆にこんなことを したくはないとは 思わないとも 言い切れない とも 言い切れない と 思い切れない 切ない夜に
夕刻 玄関を開けて外にある 郵便受けを覗いていると 猫を抱えた老人が 門の外を通り過ぎ 隣の家の生垣の下に置いた 餌の器の前に猫を下ろし またきた方に歩き出した 角を曲…
壁面に映る陰が 伸びていくのをぼうと眺めている 全ては等しく平等に 曖昧さを孕んでいる プラスチックがきらきらと光っている それも少し経つと見えなくなっていた 腹の底…
そう遠くへは行っていないはずだ 探せ 探せ 勢いを増して迫り来る風の中を 探せ 探せ 尊さを失う前に 手のひらの上で踊る影を 足元に潜み揺らぐ炎 見失わないように 弾…
開始の二秒で神判は下っていた それでも十分間を耐えたのは 慈悲からとしか言いようがなかった 時間の進むにつれ 証拠を積み重ねていくだけだった そこに 意識は存在してい…
どっ つ どっ つ どっがらごっ どっ つ どっ つ どっがらごっ 頭蓋の中から響く音 つ どっ つ どっ つ どっがらごっ どっ つ どっ つ どっがらごっ 頭蓋の…
九通りの道を 同時に進むことで ようやくひとつの 自立した個体 互い違いに 折り重ねられた 筋の隙間を かいくぐり 共存する あの世とこの世 それは必ずしも 表裏ではない …
そんなばかなうそだろおい ずっとずっとそうだとしんじて ここまでやってきたのだろう あるはずのものがないなんて そうやすやすとうけいれられるか いばらのみちをふみこ…
長い年月をかけて つながりを作り続けた 幾億の神経を いったん全部バッラバラに分解して 兆ピースのシナプスパズルにする 気が遠くなる 途方にくれる 気持ちがいい 台無し…
みえている みえていない みるつもりもなく みえているつもり みたくなければ みなければいい みたくないもの みえなくなれば みにいくことさえしなければ みないですむも…
ふう、と はきだしたいきが ちいさなくもになってとぐろをまき ぴかぴかと かみなりがおこる いなづまをながめていると くものなかからにゅるりと はごろもをまとった ちい…
きみにしかみえないいろと きみにしかきこえないおんがくと きみにしかかんじられないひかりと きみにしかこたえられないといと きみにしかさわれないぬくもりとが せかい…
はだしですなはまをあるくきみの まっしろなあしを むいしきにめでおっている きみだけにきこえるおんりょうで なにかのおんがくをきいているようで おどるようにかいがら…
頭の奥のしもの方から 無限に湧きでるものたちを 解き放つ 大事に握りしめていたそれは 意思を持って立ち去った ここは暗くてじめっとしていて 息苦しくて窮屈だ ここにいるのはもうやめにして ぼくは行くよと飛び立った 縛りつけててなんかごめん 独占欲かな束縛強め 嫌いじゃないでしょ それも戯れ 翼を持った何か 天に還る 還しましょう 還りなさい 還ります 還して 切り落とされた髪は 爪は 足は 舌は 指は 乳房は もうわたしではない何か 果たして空きのできた spa
夕刻 玄関を開けて外にある 郵便受けを覗いていると 猫を抱えた老人が 門の外を通り過ぎ 隣の家の生垣の下に置いた 餌の器の前に猫を下ろし またきた方に歩き出した 角を曲がる手前立ち止まって振り返る老人 私は猫の方に目をやる 猫はこちらを見つめている じっと見つめてにゃあという 猫の名を小さく呼ぶと 門を通り玄関に駆け寄った 扉は開けたままにした
壁面に映る陰が 伸びていくのをぼうと眺めている 全ては等しく平等に 曖昧さを孕んでいる プラスチックがきらきらと光っている それも少し経つと見えなくなっていた 腹の底に溜まった黒い餡が ギュルギュルと排水溝に吸い込まれていく 飛び交う蝶や鳥の陰が 壁面を通り過ぎていくのを 視界の端で捉える 窓枠は大きいほどよい
そう遠くへは行っていないはずだ 探せ 探せ 勢いを増して迫り来る風の中を 探せ 探せ 尊さを失う前に 手のひらの上で踊る影を 足元に潜み揺らぐ炎 見失わないように 弾け出す前に
開始の二秒で神判は下っていた それでも十分間を耐えたのは 慈悲からとしか言いようがなかった 時間の進むにつれ 証拠を積み重ねていくだけだった そこに 意識は存在していなかった
どっ つ どっ つ どっがらごっ どっ つ どっ つ どっがらごっ 頭蓋の中から響く音 つ どっ つ どっ つ どっがらごっ どっ つ どっ つ どっがらごっ 頭蓋の内側踏み鳴らす つ どっ つ どっ つ どっがらごっ 頭蓋の内側踏み鳴らす つ 踏み鳴らす つ 踏み鳴らす つ 踏み鳴らす つ 踏み鳴らす どこからともなく訪れて いつのまにやら入り込み 隙を見せたら住み着いて 我が物顔で居座った どっ どっ つ どっ つ どどいつ どっ つ どいつが 先か 教
九通りの道を 同時に進むことで ようやくひとつの 自立した個体 互い違いに 折り重ねられた 筋の隙間を かいくぐり 共存する あの世とこの世 それは必ずしも 表裏ではない どこからどこまでが どちらなのか 侵食し合う 二つの光を纏い 意気揚々と 闊歩する ひとつの自立した個体
そんなばかなうそだろおい ずっとずっとそうだとしんじて ここまでやってきたのだろう あるはずのものがないなんて そうやすやすとうけいれられるか いばらのみちをふみこえて こんなものなどかすりきず ころげておちてもほねくだけても こんなものなどかすりきず とて しんじてここまできてみたけれど げんじゅうにまもられ いくえにもとびらをもうけた ほこらのなかは がらんどうのからっぽだった あなたがあるとしんじてみていたものは わたしにはみえないものだった （ぅわーお わーお
長い年月をかけて つながりを作り続けた 幾億の神経を いったん全部バッラバラに分解して 兆ピースのシナプスパズルにする 気が遠くなる 途方にくれる 気持ちがいい 台無しだ なんて 思えたら最高 正しさの基準なんて はなからなかったということを 思い知らせてやる 聞いてるか オレの脳
みえている みえていない みるつもりもなく みえているつもり みたくなければ みなければいい みたくないもの みえなくなれば みにいくことさえしなければ みないですむものを みえていなければないのとおなじ みようとするからみえるのだ みえているものは みようとしているもの みえていることの みをあんじよ
ふう、と はきだしたいきが ちいさなくもになってとぐろをまき ぴかぴかと かみなりがおこる いなづまをながめていると くものなかからにゅるりと はごろもをまとった ちいさなおんながでてきて こちらをいちべつして ふわりふわりとただよっていた つかまえてやろうかと てをのばしたが まどをあけていたため がいきにのっていってしまった ちいさなくものうずまきは まだくちのしたでぐるぐるとしていたが もういなびかりはしていなかった
きみにしかみえないいろと きみにしかきこえないおんがくと きみにしかかんじられないひかりと きみにしかこたえられないといと きみにしかさわれないぬくもりとが せかいのすべてだと どうしてだれも おしえてくれなかったのだろう ふさがれたままのめは たいかしたりきのうふぜん すべてのかのうせいをうばって ぼくだけのうたをうたう
はだしですなはまをあるくきみの まっしろなあしを むいしきにめでおっている きみだけにきこえるおんりょうで なにかのおんがくをきいているようで おどるようにかいがらを ひろいあつめている かいすいにはんしゃするたいようきらり ぬれたあしがひかる うみかぜになびくスカートの ひらひらとスローモーションのよう きみがおどりながらかいがらをひろい なにかのおんがくをくちずさむ
