映画『二ツ星の料理人』についての雑談

エライことになった。

映画レビューなんて柄じゃないから、雑談って銘打った。
批判もなく他愛なく、映画好きの友達とおしゃべりする時みたいにお気軽にあーだこーだ映画の話を書きたくてこのタイトルにした。
まずそれだけは明記しておきたい。

きっかけ。

劇場で観た映画は全部書きたいと思うのだけど、ちょっとそれだけじゃ物足りないし、自分にとっての新しい映画は他にもあるかもしれないので、昨今流行りの配信サービスにいくつか手を出してみた。

Amazonプライムとか宣伝すごいですもんね。
お試しはしたけど、はっきり言って「ん〜ん〜ん〜…?」でした。解約済み。

使いやすいなーと思ったのがGYAO。
数日前までTVドラマも熱心にチェックしてたので、都合がよかったのです。タイトル全般なかなかの充実ぶり。
先日書いた『しあわせのかおり』も実はGYAOで見つけた。
映画好きにとって、タダで映画観れるなんてほぼ沼ですね。ヤバいです。

せっかくの沼なので、ありがたく浸かることにした。
「1ヶ月に1本くらいはGYAOの無料配信でチェックして、noteに雑談書こっかなー?」って。

そんな訳で、ある夜、GYAOの【映画】のタブの所を漁ってた。
まぁ無料ですから、そんなに有名作バンバン置いてないのですよ。
あっても「観たことあるわ〜」か、タイトル知ってても「これ今の気分じゃないわ〜」だったのね。
けどマグレでいいの見つかったらめっけものじゃないですか?
昔深夜のTV放送で『ミルクマネー』見つけた時みたいな、素敵な映画との出会いがあるかもしれない。

どれくらいスクロールしたかな?
この『二ツ星の料理人』が目に入った。
また料理か……てか『しあわせのかおり』並の飯テロに遭うのはもう嫌だ。
…って思ったのですが、クリックしてました。
だって「え?何で三ツ星じゃないの?」ってうっかり興味を惹かれてしまって。

開始15分で目が座る。

オープニングからほんの数分は良かった。
別に素直に観れる内容だった。

シャッキリすれば男前なんだろなーの主人公である料理人。
すぐに名のあるシェフだったと判明。
前の店でやらかして、3年ほど潜伏してた。その間本人は禊みたいなことしてたのね。
性格はやや暴君、好き勝手してるようにしか見えない。料理に対する情熱だけはハンパなくて、はっきり言って天才。

喪が明けてまた表舞台で出てくる所からストーリーが動き出す。

必要なのは、新しい店。

そこからミシュランの三ツ星を狙う。

まずはスタッフ集め。これは以前の店で働いていたスタッフを訪ね歩いたりして呼ぶ。
スカウトもしたりする。
相棒となるのは、女性のシェフ。
メートル(給仕長)もメインキャスト。ワインに詳しい。最初から主人公に好きなこと言えてるのはこの人だけで、やりあったり、振り回されたり。

スーシェフ(副料理長)の娘を、主人公が作ったデザートで丸め込むエピソード。
主人公をライバル視している料理人は既に成功していて、実験みたいな料理をお店の売りにしている。
過去に訳アリの美人グルメライターも登場。

「何これ……???」ってなりました。

観たことある、聞いたことある。
毎日曜夜9時にチェックしているドラマで。

ほぼ、キムタク主演の『グランメゾン東京』じゃないの。

今4話か5話くらい?
1話目から観てるこのドラマとカブりまくってる。

もちろん、1時間半ほどの映画と全10話ほどもあるTVドラマでは尺が違うから差異は多々ある。
にしても、カブり過ぎている。

テーマ・設定・状況の流れ・登場人物・人間関係・エピソード。

もう一度言いたい。
私は楽しく映画の雑談がしたかった。

一応、確認した。

2015年作。

主演はブラッドリー・クーパー。
エンテロ見るまでこの人だって気づかなかった。
レディー・ガガ主演の『アリー / スター誕生』も観てたんだけどね。
いや、全然別人なんだもの。わかんねーよ。
アカデミー賞主演男優賞ノミネートだって激しく納得。

4年前からこのドラマの原案があったとは思えない。
日本のTVドラマってもっとヤッツケな感じだもの。
パイロット版から映画公開までこぎつけて、スタッフ・役者・ファンに至るまで「これで完結!」って思ってたら、テレビ局と協賛企業の思惑でいきなり2ヶ月後にシーズン2スタートが発表になるような、スパン超短い成り行きの世界だもの。
NHKの朝ドラだって、キャスト発表は半年前だし。大河ドラマでさえ1年切ってる。

なおこの両タイトル入れてググったら、既にパクリ疑惑のネット記事がいくつかヒットした。
内容の比較もそりゃあ詳細にやってるのもあった(全部は読んでません、映画本編見てるからいらんし)。

そもそもこの脚本家のパクリ疑惑はこれで3作目で、1つ前はなんとあの『コールド・ケース』だそうです。
あ、この話聞いたことあるわ!ってなりました。
日本でもヒットしたアメリカの大人気TVシリーズですよねーーー…。

『グランメゾン東京』なかなか流れがよく出来たドラマだし、今の所脚本でエピソードの穴も出てこないから安心して観れる…って思ってたのに!!

今後は…(ある意味両方のネタバレ?)

この映画観てるから察しがつく。

主人公とスーシェフがぶつかり合って、お互いが必要な存在って再確認。
ミシュランの調査員が来るけど、1回目はコケる。
そこで悟って2回目は「いつも通り最高の料理を」ってなる。
仲間を信じて、この店にいる皆は家族だって感動を呼ぶ。
裏切り者は一番近くにいる。
星を3つ取って、完。

ゴールデンのTVドラマで、こんな豪華なキャスト使ってて、海外ロケまでしてて、パクリってあるの…??
まだ信じられないけど。

映画の方は最初吹替版で観たんだけど、念の為字幕版も観ましたよ。
何かの間違いかと思ったもん。
更に目が座っただけだったけど。

私は自分が目にしたものしか信じない質なんだけど、ぜひ誰かにこの映画を観てもらって
「いやぁ〜〜〜大丈夫!全然違うと思うよ!!」って言ってもらいたい。

今や、毎日曜楽しみにしていたドラマは「今後どこまでパクってどう料理するのか?」っていう視点でしか見れなくなりました。

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