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絵を描く理由

どうも、台風がくることを知らずに洗濯物をためこんでしまった泥水です。
天気予報はちゃんと見ような!と思ったらなんか逸れたらしいな!?

最近、お絵かきがムチャクチャ楽しいです。
めっちゃ調子こいて描きまくってます

もともとお絵かきは大好きで、自己紹介にも明記してますが、ここ数日、「やっぱり絵は良いなあ」としみじみ感じています。

持っている画集や漫画を眺めるだけでも楽しい。
でも、自分で描くと、もっともっと楽しい!

ということで、今回は、ただひたすらに「お絵かき楽しい」という話です。

「どうして絵を描いてるの?」

オタク関係の友人と付き合っていると、当たり前のように描ける人ばかりなので忘れがちなのですが、絵って万人が描くものじゃないんですよね。

なのでオタク繋がりでない人にたびたび聞かれるのが、「なんで絵を描いてるの?」「どうして描けるの?」「どこかで習ったの?」といった質問。

私は、小学校の頃は美術クラブに入っていましたが、中学以降は一切、美術関係の部活動(美術部や漫画研究部)には所属しませんでした。

なので、デッサンなどの経験はほぼゼロ。
具体的な絵の技術や方法などは、まったく学んでいません。

では、なぜ絵をある程度描けるのか?というと、脳内にある「ほしいもの」をなんとか外に出そうと必死になった結果、絵という方法に辿り着いた、といったところでしょうか。

わかりにくいので、具体的にいきましょう。

私が絵を本格的に描く練習を始めたのは、中学生になってから。
友人が貸してくれた、とある漫画がきっかけでした。

かつて週刊少年ジャンプで連載していた『NARUTO』です。

中学生になるまで、漫画といえば図書館にあった『ブラックジャック』しか知らなかった私は、『NARUTO』のキャラクター達に強く惹かれました。

なんてかっこいいデザインで、魅力的な存在なんだろう、と。

もちろん、ブラックジャックも最高のデザインかつ魅力的なキャラクターなんですが、当時はまだその魅力にそこまで気づけていませんでした。

『NARUTO』のキャラクターは、性格や能力がはっきり分けられていてわかりやすく、見た目も特徴的な子が多くて、漫画に馴染みのなかった私にも非常に親しみやすかったのです。

そんな自分が特に気に入っていたのが、砂隠れの三姉弟
巨大な鉄扇を振るい、風を操る、男勝りな長女のテマリ。
傀儡を巧みに操る、黒子のような見た目の長男、カンクロウ。
砂を自在に操り、圧倒的な力を持つ末っ子の我愛羅(があら)。

当時、この3人のキャラクターは、血がつながった実の姉弟でありながら、末っ子の我愛羅だけがバケモノ扱いされているという、悲しい関係でした。

我愛羅が好きだった私は「いつか兄弟で仲良く共闘しないかなあ」と思い、それを欲望のままに紙にぶちまけたのです。

それが、こちらの絵になります。
多分、絵を練習しはじめて2年くらい経った頃のものだと思います。
長男のカンクロウと末っ子の我愛羅が共闘している妄想の絵ですね。

『NARUTO』が完結した今なら「こういうこともありえる」と言えるんですが(三姉弟の仲は最終的にものすごく良くなったので)、当時はこんな”笑顔で共闘”なんてありえないと思うので、よほど仲良しな兄弟に飢えていたんだと思います。お姉ちゃんいないけど。

つまり、私が絵を描き始めた理由は、単純に「こんなふうだったらいいのに」という想いを形にするためでした。

しかし、ご覧の通り、2年練習したところで、この程度
手や足をなんとかきちんと描こうと努力しているのはわかりますが、原作の岸本先生の圧倒的な画力には到底及びません。足とかもう、何だこれは!?

私はその後も様々な漫画を読み、模写を繰り返し、とにかく自分の脳みそが望むものを形にできるように、ひたすら絵を描き続けました。

結果、今は、昔に比べれば少しは上達したかなあ、と思ってます。
上の絵を現在の私が描くと、こんなかんじ。

まだまだ画力不足ではありますが、少しは進歩した、と思いたいです。

「形」にできればなんでも良い

「こんなふうだったらいいのに」という気持ちから始めたお絵かきは、今もなお続いていて、かれこれ10年以上になります。
消費したノートの冊数はもう覚えていません。広辞苑よりは分厚いだろな。

私は絵という形を選びましたが、「こんなふうだったらいいのに」というのは、他の方法でも実現可能だと思っています。

文章で描写するとか、あるいは、立体で再現するとか。

実際、私は時々、絵以外の方法をとります。

例えば、大好きなキャラクターの理想的なフィギュアが見つからないとき。
私は「じゃあ自分で作るか!」という結論に至ります。

こんな感じで。

『モアナと伝説の海』のタマトアというキャラクターです。
金銀財宝で飾り立てた甲羅が特徴の、ヤシガニのヴィラン(悪役)です。

このキャラです!!
めちゃめちゃかっこよくないですか!?!?

本家ほどかっこよくは作れませんでしたが、とりあえず立体で再現できたという達成感はありました。甲羅ビッカビカにするの大変だったよ!

というわけで、手間暇は多少かかりますが、「ほしいものを形にする」なら、必ずしも絵である必要はないわけです。むしろ絵ではできないことだって存在するでしょう。

それでもやっぱり絵を描くのが好き!

「こんなふうだったらいいのに」を形にするのに、必ずしも絵である必要はない。文章でも、立体造形でも、様々な方法がある。

そうは言いましたが、私はやはり、絵を描くことが、一番好きです。

当初は特定の漫画を読んで「このキャラクターデザインかっこいい!練習して描けるようになりたい!」と、特定の人物ばかりを練習していた私でしたが、やがて「よりうまく描くためには、人体の構造をまず理解したほうが良い」、「もっとかっこいいポーズや構図を考えたい」と、”絵を描く”こと自体にのめりこんでいきました。

そうして次第に、好きなキャラクターについて考えたものでなくても、「こんな構図のこういう絵とかカッコイイのでは?」と思いついたら、自然とペンをとるようになって、絵を描くこと自体が楽しくなってきたのです

そういった意味では、「形にできれば方法は何でも良い」のは確かだけど、やっぱり「お絵かきが大好き」なんだな、と思います。

まだ自分の中では絵はあくまでも表現方法の手段のひとつですが、徐々に目的そのものにもなっていってるような気もします。

自分のほしいものを自分で作れたら良いなあ、幸せだなあ。

まだまだ画力はたりないけれど、自分の絵は大好きです。
お絵かきは楽しい。泥水でした。

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