アダルトちるどれん

僕はアダルトチルドレンだ。初対面の人に上手く自分の本質を伝える事も表現して見せる事も僕にとってはとても難しい事だ。

僕は常に他人の出しているオーラにアンテナを立てている。
何度もそのアンテナを取り外そうとしても磁石の関係の様にまた勝手に自然に繋がってしまう。

否定的な言葉を聞くたびに神経がすり減る。
人々が吐く「駄目」という言葉が僕にはとてつもなく刺さる。まるでこめかみに無数の針を刺された様な感覚になり激しい頭痛に苛まれのだ。

否定的な言葉を浴びせられた瞬間
牢屋の中に放り込まれ手足も鎖で繋がれた状態で、無理矢理不味い果物を口に入れられている様な感覚になる。

口に入れられた物が胃袋を破裂させると莫大な量の雨と泥水が流れる。

僕がまだ幼い9歳位の頃には自分の部屋がまるで牢獄だった。今もその時の記憶がフラッシュバックしてしまうと嘔吐しそうになってしまう。

そしてこれからも僕は隣の牢獄で咀嚼音を鳴らしその音に安心感を覚え寝息を聞かせてくれる人の顔を探し続ける。

僕は一生牢獄の中で不味い果物を食べさせられ続けるのだろうか。舌を噛んでしまいたい。
#小説

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