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洋館の中で見つけた日記 50 【世界の最先端は中国?論文引用3指標で世界一】

20☓☓年。
研究所にて自分らしさを忘れてしまうP-ウイルスが流出した。
瞬く間にウイルスは蔓延。
世界はポカンハザードに陥る。
ポカンから逃れるため古い洋館に駆け込んだ。
そこである日記を見つけた。

読んでいただき、ありがとうございます。
ポカンハザードの世界で日記を書いております。
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◆世界の最先端は中国?論文引用3指標で世界一

皆さまは【世界の最先端は中国?論文引用3指標で世界一】という見出しを見て下記のように思ったのではないしょうか。

・先端技術で先行しているのはアメリカでは?
・論文引用3指標って何?

今回は新聞記事を元にこういった疑問について考えていきたいと思います。

ご紹介するのは8月10日の日経新聞朝刊
『中国、科学論文で世界一 3指標全て、質でも米抜く』です。

この記事では科学技術は産業競争力の源泉となることに言及し、
自然科学分野で中国が3指標とも1位となったことを伝えています。

私はこれまで科学技術は欧米や日本が先行していると思っていましたが考え方が変わりました。

少し深掘りして見ていきたいと思います。

まず3指標とは分野ごとの論文の質と量を評価する指標です。

①総論文数
②引用上位10%以上の注目論文
③引用数1%以上のトップ論文

を指します。

今回は中国が自然科学分野の論文で3指標とも1位になりました。

これまでこの指標で1位となったのはアメリカのみです。

ここで論文数とノーベル賞の相関関係を示す研究を引用します。

第一生命研究所 米中技術覇権争いとノーベル賞の未来予想図
~データで見る国際秩序(5) ~石附 賢実

こちらの記事で下記のように述べています。

「ノーベル賞受賞時研究機関所在国(2011-21)」と、「論文数ランキング(引用数上位10%、1997-99)」との相関係数は0.9918と極めて強い正の相関となっている。ノーベル賞は、先端研究発表の10-20年後に花開く「遅行指標」と言える可能性がある。


つまり10年前に【引用論文が上位の国】と、今後【ノーベル賞を受賞する国】は強い正の相関関係があるのです。

アメリカは歴代のノーベル賞受賞者数で1位となります。

これから中国人のノーベル賞受賞が飛躍的に増えていく可能性を考えると中国の科学技術の高さを実感しますよね。

これまで科学技術は欧米や日本が先行していると思っていたので、中国が論文の引用数で世界一になったことに驚きました。

10年後は中国人のノーベル賞受賞者が加速度的に増加するかもしれません。

中国が人口知能(AI)、半導体、量子情報、遺伝子、バイオテクノロジーなどの技術で世界をリードしていくことを意識したいと思います。

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