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こころのなかで「ギャルちゃん」と「まじめちゃん」を同居させる

このnoteはなに?

  • 2023年は仕事・プライベートともに変化が多く、「踏ん張らねば…!」という思いが強くなった結果、ロールやペルソナに自分の思考や行動が制限される場面に気づいた。

  • ねばならぬ思考が強くなりがちな自分にとって必要なのは何か?と考えたところ、「ギャル」になることだった。

  • わたしが憧れるギャルとは何かの考察と、もともとの資質とどう組み合わせるかを考えていく。

前提:仕事での役割

一体、誰がなんでそんなことを言っているかを説明するために、自己紹介させてください。

Mutureという丸井グループとGoodpatchの共創によって生まれたジョイントベンチャーで執行役員を担当しています。
・担当領域はPeople Experience とEmpower Organizationで、どちらもMutureが掲げる「相利共生の未来を実現する」の夢に向け、メンバーの体験向上を推進しています。
・People Experienceは社員体験のデザイン、Empower Organizationは会社が安全営業を行うためのインフラ(いわゆるバックオフィス)です。

きっかけは”Mutureのギャル”

 わたしは自分と全く違う魅力を持つMutureメンバーそれぞれに憧れがある。その中で「生まれ変わってもこうなれないな」と半ば諦めの気持ちで憧れるメンバーがいる。単なるポジティブとは違うのだが、自分に嘘なく、いつも楽しそうで、なんだかよくわからないけど、魅力的なのだ。そんな彼女をみているのが好きだし、周りも楽しそうなのである。
 彼女と組織運営の話をしていた時のこと。人数が増えたことに伴い、とある仕組みが疲労を起こしていたのだが、お互いのリアクションが全く違った。わたしが「変化に対応できてなくてみんなに申し訳ない…」と言いかけた時、彼女はあっけらかんと「立ち上げ当時に『人数増えたら考えよう!』と言ってたやつがアジェンダになるって、組織が成長しているってことだよね〜」と言い放った。
 その時に衝撃が走った。うじうじしていても課題は解決しないし、自分カッコ悪いなと思った。ちょうど担当領域に新メンバーが加わりチーム体制となったこともあり「生まれ変わってもこうなれない」とか諦めている場合じゃないと焦った。
 わたしは彼女の何に惹かれるのか。彼女のあだ名の一つは「ギャル」。そういや最近「ギャル式ブレスト」とかあるよな🤔もしかしたらギャルを考えることがヒントになるかも。よし、ギャルの要素を分解して、自分に取り入れてみよう。

わたしの憧れる”ギャルちゃん”を考える

 近年、ギャルとはファッションや見た目ではなくマインドを指す単語となっているが、ギャルマインドの定義はさまざまである。

①デザインを誰かの為にするのではなく自分ウケの為に
②周りの目は気にしない
③“個性的”ではなく“自分らしく”する
④制限があってもグレーゾーンで精一杯の工夫をする
⑤モチベーションが上がればそれで良い

ギャルマインドの定義とデザインへの影響(2022 吉田 梨桜)より

- 見た目は一切カンケーない
- 一生自分が主人公
-  自分の「好き」を貫き倒す
-  自分をチアって、自分をアゲる
-  好きなのはいつも「今の自分」
-  だれもがみんなナンバーワン
-  自己ちゅーよりも「仲間ちゅー」

鬼強ギャルマインド 心にギャルを飼う方法(2023赤荻瞳)より編集

 そのほか文献などを通じ、再解釈すると私が憧れるギャルマインド(=ギャルちゃん)は以下の3つの要素に集約されるのではないかと考えた。

ギャルマインド3要素

🔵変化へのスタンス
一貫性を求めずに、変化を理解しながら「今」に合わせて判断をしていく。

🟡場への関わり方

自分を素直に出すがそれはわがままではなく、相手にも”自分”があることを知っているので互いを尊重することにつながっている。

🔴評価の考え方
できていないことではなく、できることや強みに目を向ける。アクションしたことを素直に賞賛する。

総じて、自分と相手/自分と出来事などあらゆるものとの距離の取り方が上手な人物像である。

私の中の”まじめちゃん”

 一方で、わたしの特徴はギャルからわりと遠いところにある。これまでよく他者からフィードバックしてもらう内容やストレングスを加味するとこんな感じ。

・目標やゴールを達成することへの責任感や当事者意識が強い
・コツコツと行動を積み重ねる準備型
・取りこぼしのないよう、情報を可視化し抜け漏れを発見する
・曖昧な状態をそのままにできない

 総じていうなら”まじめちゃん”。(個人的にはもうちょっと面白味が欲しいなとは思いつつも)これらを強みとして活かせていると背伸びしすぎることなく組織に貢献できる実感がある。

ギャルマインドと同じ軸で比較するとこんな感じ

 先述のギャルマインドと比較すると、変化に対する柔軟性は少ないがその分地盤を作ったりするのが得意。全体を見ながら取りまとめることが多いため、良くも悪くも自分は二の次になりがちである。

まじめちゃんが頑固ちゃんになる危うさ

 強みにもなる”まじめちゃん”だがも使い方を誤ると、”頑固ちゃん🦕”という盲点になる。わたしの場合、責任感の強さを誤った方に向けるとWHYよりもHOWや細部にこだわるようになってしまう。

例❶
まじめ:個が事業でバリューを発揮できるよう、地道に環境整備をしよう
頑固さ:担当はメンバーのバリュー発揮のために貢献し続けなければならぬ。今できていないところは潰さなければ。
結果 :自我が薄くなったり抱え込みがちになる。

例❷
まじめ:事業のアクションに対し、ステークホルダーの信頼を高めながら進行できるようリスクヘッジやフォローをしよう
頑固さ:ミスがあってはならぬ。リスクヘッジのために慎重に判断すべき。
結果 :アクションのスピードを必要以上に落とすストッパーになってしまう。

 どちらのケースもロール自体は重要であり、自分の強みも活かしたものなのだが、「ねばらぬ・べき」に縛られてしまうと、当初の目的よりもHOWに固執するようになり、変化を受け入れられないだけでなく、最悪は他者にも強要することとなり多様性を欠く羽目になる。もはやロールのミッションと真逆である。

ギャル・まじめ・頑固の違い

頑固ちゃんへの変貌に「待った」をかけるのがギャルちゃん

 ではまじめちゃんが悪なのかというとそうではない。元々の強みであり、会社運営としても必要な要素でもある。強みを捨てて100%ギャルちゃんになる必要はない。それこそ「ギャルちゃんにならねば!」と思うのは本末転倒である。強みが盲点になることを防ぐために、ギャルちゃんを使うのが一番良い距離感な気がしている。

 私の場合、大体余裕がなくなると”ねばならぬ思考”になりがち。そういう時こそ適度な遊び心とユーモアを忘れずに!というのも未病的アクションと共に、”ねばならぬ”に気づいたときに自分の中にギャルちゃんを降臨させ「別に変わっても良くない?」「一回言ってみればいいっしょ。」「やってることあるじゃん。さいこーじゃん」とまじめちゃんと内なる対話をしてもらうことから始めようと思う。

先述の例だとこんな感じ。

例❶
まじめ
 個が事業でバリューを発揮できるよう、地道に環境整備をしよう
頑固さ
 担当はメンバーのバリュー発揮のために貢献し続けなければならぬ。今できていないところは潰さなければ
ギャル
 できてないっていうところもずっとそうじゃなくて、変化したから生まれたんじゃない?こっからどうしよっか。

 ということで2024年は、私の中でまじめちゃん・ギャルちゃん2人と同居しながら過ごしてみたいと思う。2人ともよろしくー!👋

(↓ギャルマインドを考えているときに見つけた”ギャル短歌七七”というカードゲーム。迷わずポチった。2月に届くのが楽しみである。)


ギャルマインドを考えるにあたって参考にさせていただいたものたち


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