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note #6〈かぐやの愛した地球〉

 色んなものに影響を受けてきた僕だが、僕の生き方を変えるほどの影響力を持つ漫画TOP3を紹介したい。ご承知の通りかと思うけれど、あくまでも僕の個人的観点から選んでいる。考え方や捉え方の多少の偏りは許してほしい。

 今回紹介するのは、栄えある第3位に選ばれた作品「YAIBA」。青山剛昌さんの大人気漫画だ。僕が5歳の頃から小学館・週刊少年サンデーで連載されていた本作品は、なんと2024年5月8日に完全アニメ化が決定した。

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 小学生だった当時の僕でさえ胸が震えたシーン。それは何と言っても、主人公の刃が龍神から究極の選択を強いられる場面だ。ネタバレになってしまうといけないので詳細は省くけれど、あのページで見せた刃の笑顔を僕は今でも覚えている。そして、どんな時も仲間を大切にしようと深く心に刻み込んだ、僕の人生に大きな影響を与えたシーンだ。

 ただ、それ以上に今でも僕に問題提起し続けるのは、地球を愛したかぐやの存在だ。かぐやは地球を愛するがあまり、地球を壊そうとする人間たちが許せなかった。そして人間たちに攻撃を仕掛ける。
 漫画の中では、かぐやの存在は敵として描かれている。けれど元々彼女の根底にある思いは、地球を愛しているということだ。愛しているのに、そこに住む人間という住人はちっとも地球をたいせつにしようとしない。それなのに自分は地球の為に何もしてやれない。それが歯がゆかったに違いない。
 僕は自分の住む地球というものに、そんな関心を抱いていなかった。地球温暖化だなんだと学校の授業で習ったり、ニュースを見たりするけれど、じゃあ僕は直接どうしていくべきかと真剣に考えたこともなかった。かぐやの美しい地球を守りたいという気持ちに触れて初めて、それは僕らが実行しなければならないんだと気づかされた。こんなことを書くと良くないのかもしれないけれど、世界中で起こる心を不安にさせる出来事を目の当たりにすると
「こんな地球にしてしまったことを、何処かでかぐやが見ていて、怒ってるんだろうな。」
 そんな風に思うようになった。

 少し話はそれるけれど、20年くらい前の僕はよく空になりたいと思っていた。現実に耐えられず、向き合う度胸もなく、空になって楽になりたいと思った。そんなことを言う僕に友達は共感してくれた。そして空になった場合のメリット・デメリットを話し合った。空になれば人間関係のいざこざや、日々やらなければならないことから逃げることができる。けれど
「でもさ、世界で起こる出来事を空になってただ見ているしかできないって辛くない?」
 僕らは最終的にこの考えに至って、やっぱり空になるのはやめようと決めたのだ。

 話をもとに戻すと、僕らの話に当てはめるならば、かぐやは空だった。そしてそこから自分が愛した美しい地球が汚されていくのをただ見ているしかなかったのだ。僕はその経験はないけれど、想像しただけでもそんな虚しさ耐えられなかった。かぐやの心は僕の想像の何千倍、何万倍も傷ついていただろう。その痛みがほんの少しでもわかるからこそ、かぐやが愛した地球を守りたいと思った。
 何処か遠くから眺める地球が、いつまでも美しく在るように。かぐやが今日も安心して地球を愛せるように。今僕にできることからひとつずつ取り組んでいこうと思う。

 最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
 次回も、僕の生き方を変えるほどの影響力を持つ漫画TOP3の第2位をご紹介していきます。読んでいただけたら嬉しいです!

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