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『急に何か書きたくなっちゃった』

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随筆集。竹子の日常や考えたこと等を綴ります。自由気ままな不定期更新
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2020年5月の記事一覧

#5 一度生活レベルを下げても、もう元には戻れない

(884字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  缶コーヒー、1本30円。  8枚切りの食パン、1袋67円。  3つ入りプリン、1セット60円。  冷凍ハンバーグ30個入りで、1袋350円。  アイスバー、1本20円。 …………  足を踏み入れた瞬間、目を疑った。  普段買っている食材の数々が豪快な価格で売られていて、本当にこの値段で手に入れても良いのかと戸惑う程だった。  「こ……これが業務スーパー……!」  なんて庶民の財布に優しい楽園な

#4 自分のことが嫌いな君へ

(1068字・この記事を読む所要時間:約3分 ※1分あたり400字で計算)  自分のことが嫌いな君へ  こんにちは!  私も貴方と同じように、中々自分自身と和解出来ない者です。  今でも、私は自分のことがあまり好きではありません。  更に、去年の自分は「あまり好きじゃない」ところか、むしろ嫌いです。  一昨年の自分はもっと嫌いです。  時間を遡れば遡るほど自分が憎たらしく思うのです。  でもある日気付きました。  まだ自分を好きになれなくても、その分あまり嫌いじゃ

#3 プップー、ポンポン

(589字・この記事を読む所要時間:約2分 ※1分あたり400字で計算)  「夏というのはもうちょっとゆっくり来るものだと思っていた……」  ピカピカに晴れたある日の午後。  数歩進んだだけで既に汗だくになった腕に、冬物のコートやらマフラーやらをいっぱい抱えてヨタヨタとクリーニング屋へと向かう。  時折吹いてくるそよ風を額に浴び、清々しさを感じながら「また一つ冬を越せたんだなぁ……」と呟いた。  桜の花はもうほとんど残っていない。  ついこの前までは道いっぱいのピンクだ