龍井観光案内。失われそうなモノを、失われる前に見に行く旅。
中国、延吉市からバスで30分ほど行った所に龍井市という街がある。
昨年の10月に行ったのだけど、その時に行けなかった所が気になっていた、それは「間島日本総領事館」。
領事館についてはウィキペディアを読んでも要領を得ないと思う、満州国が出来る20年以上前の話に遡る。
古い歴史の中の日本総領事館の話。
興味も無い人がほとんどだろうけど、少し満州国の勉強をしたいと思っていて、参考資料として何か無いか見てみたかった。
昨年の10月は閉まっていて入れなかったので再チャレンジ。
当時の建物がそのまま残る。
しかし。
チケット売り場は閉められたまま。
ガーン!!!
この為にわざわざ行ったのに!。
とにかく閉まっていた事は仕方ない、キモチを切り替えて龍井観光へ。
と言っても、ナニがある訳じゃない、それでも、延吉より少し田舎なので、古いものが残っている。
今見ておかないと、日本で言う{昭和の風景}は、おそらく10年以内に無くなるだろう。
★★★★★★★★★★★★
見所① 3輪人力車。
これに乗って街を一周するのもいいかも、30年前は北京でも多く走ってたのに、今では延吉にも無い、この街からもやがて消えるだろう。
ちゃんとナンバープレートも交付されている。{客運三輪車}
見所② ボットン便所。
ほんの少し前まで延吉にもいくつかあったのに、今はほぼ全滅、もう中国の象徴とも言えるトイレ。昔は仕切りも無かったけど、いつの間にか仕切りが出来た。
モノが出るあいだ、そのニオイに耐えられるか、現代人にとっては試練だ。
無防備な場所でお尻を出す勇気、経験する価値あり...... ?
見所③ 古いアパート
昔は全部の窓がオシャレな凝った形だったのかも。
ヨーロッパに行くと古い建物の豪華さや、歴史の重みに圧倒される、が、中国の建物にそれはない、あるのは満州国時代に立てられたものぐらいで、「間島日本総領事館」のような建造物は大連、長春あたりに行くと多く有るが、中国製のアパートは老朽化が激しい、もっとも、日本の原宿にあった(まだある?)同潤会アパートも同様で、ヨーロッパの重厚さは無いが、人が暮らしている生活感にあふれている。
見所④ 路地
車も入れないような裏路地。
なにかドラマが生まれそうだ。
こんな所もどんどん消えてゆくだろう、なにがある訳ではないけど、知らない国なのに、なんとなく懐かしさを感じる不思議。
見所⑤ 青空市場。
青空市場にナニがあるわけじゃないけど、この街に観光客などほぼ来ないので、本当の街の生活が味わえる、ボーっと座って人々を観察するだけでも楽しい。
もし、Airbnbのような所でキッチン付きの部屋に泊まるなら、日本では売って無い野菜など買って料理するのもイイかも。
肉は炎天下で売られるこんな所で買ってもいいし、スーパーでも買えるので安心。
紹介しきれない所。
教会がある。
モスクもある。
右の理髪店で髪を切ってもらい、左の服装店でチャイナドレスを仕立ててもらう......
そんな事もいいかもしれない。
★★★★★★★★★★★★
失われそうなモノを、失われる前に見に行く旅。
延吉までは飛行機で、延吉からは、
シャネルのシートの豪華バスで龍井まで!
こんなマイクロバスが適当な時間になったら、適当に出発します(おそらく客席が半分以上埋ったら出発)
時間に縛られない旅を......
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