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一人っ子

ちんぐりさん(仮名)が「『一人っ子の国』(2019)」という映画について書かれていたので、見たくなって、見た。

Amazonプライムで見られる。

恐ろしい映画なんだけど、この恐ろしさは現在も形を変えて続いているので、うかつな事は言えない。

中国に暮らしているとなおさら、言えない。

ただ、「中国進んでる、日本よりスゴイ、日本人はまだ現金持ち歩いてるの? 中国にはこんな大企業があるぞ......」そんな事ばかり言ってる人に見て欲しい。

そんな記事をnote内でも見かける、もちろん、それも中国の一面ではあるけれど、中国の田舎に住む僕にとって、北京や上海の発展なんて絵に描いた北京ダックで、この映画に描かれた中国を見れば、まだまだ古い中国が息づいている事がわかるだろう。

暗い過去を引きずっている人も多いのだと、知れるだけでもこの映画の価値はある。

時代が早く進み過ぎている、進もうとし過ぎている。

4Kとか5Gとか、言葉だけで、その実態を、それを見たり使ったりしている人はどれだけいるのか。

世界から遅れる事を、悪と、恥と、思い過ぎてる感じが、部外者にもヒシヒシと伝わる。

それでも中国に住んでいる限り、中国がんばれとしか言えない。

映画を見ればわかるだろう、もう仕方ないのだ。



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