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猛暑妄想

中国、延吉市。死にそうに暑い。もともと寒い地域で、今まではそんなに暑い日も無かったのでエアコンもない。

シャワーを浴びて、扇風機に当たるだけ。そして家でゴロゴロ。

これが貧乏夫婦の日常。

もし、お金があって旅に出ようとなったら大喧嘩になる。

僕は迷わず、南の島の高級リゾート。タヒチとかモーリシャス、モルディブを思い浮かべる。

強い日差しの中の木陰で、潮風に当り、波の音や、心地良い音楽を聴きながらボーっとしたり、読書したり、ビールを飲んだり・・・そんな妄想が広がる。

一方、妻は、アラスカとかフィンランドとか、想像で書いているので本当の所は判らないけど、とにかく寒い地域に行きたいらしい。

猛暑もいずれは終って、寒い季節は間違いなく来るのに、なぜ一足早く、寒くなりたいのか理解出来ない。寒ければ寒いで{寒い寒い}と大騒ぎだ。

別行動しかない、さもなくば離婚だ、僕は趣味の合う女性と旅に出るのだ!!!

とは思うものの、お金もないので、夫婦仲良く家でゴロゴロしている。

趣味も性格も違うから依存することなく仲良く出来るのだろう。そんなにお金があるなら喧嘩せず2ヶ所行けばいい。

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最近、2本の不倫が描かれている映画を見たせいで妄想が広がっているのかも。

「幸せはパリで」と「毛皮のエロス」

カトリーヌ・ドヌーブと二コール・キッドマンだ。

どっちも捨てがたい、選べない、どちらと恋をしたらいいんだ!

25歳のカトリーヌ・ドヌーブと過す夜は最高だろう。

40歳のニコール・キッドマンとは炎天下のプールサイドでのんびりしたい、そして日が落ちてシャワーを浴びたあと、ディナーに行くまでのささやかな時間にベッドでゴロゴロするのが楽しそう。

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暑いせいで頭がおかしくなってる。

現実は中国の田舎町で扇風機を前に、おかしな中国人とゴロゴロするだけ、まあそれも自分で選んだ人生だ。


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