好きな映画を考える。
答えを用意している質問がある。
「ナニ食べたいですか」こういう場合、迷わず「とんかつ」
考えるのも面倒、ナンだっていいんだけど「とんかつ」は大好き。それ以外にも食べたらすぐ帰れる、後輩と行っておごる事になってもたいした金額にならない(ただのケチ)。
焼肉、中華、寿司も、もちろん美味しいけど、時間はかかるし、高いし、早く帰れない、コミュニケーション障害でもある。
もう一つ。映像関係の仕事をしていたので、そう頻繁に聞かれる訳でもないけど「好きな映画はなんですか」
答えは「キューポラのある街」と「ゴッドファーザー」
もちろん、本当に好きな映画だけど、有名な映画でもあるから、ほとんどの人は「ああ......」と判ってくれる。
「好きな映画は?」なんて、ほとんどの場合、会話の切っ掛けに聞いているだけなので、ウソをついている訳でもなし、問題はない。
しかし、恐れ知らずに言ってしまうと「キューポラのある街」と「ゴッドファーザー」はしっかりした監督が、しっかり撮った映画で、面白みは無い、今では映画の教科書のような映画だ。
こんな事を考えたのは、櫻本 真理さんのnoteを読んだから。
ここに書かれている事の本筋とは外れるけど、まず、自分が本当に好きな映画について考えたくなった。
「キューポラのある街」は1962年公開。
「ゴッドファーザー」は1972年公開、これらはあまりに古過ぎる、もう少し新しい映画で『本当に好きな映画』ってなんだ。
実の所。
「嗤う分身」とか「隣人 ネクストドア」「メランコリア」のような映画が好きだけど、マニアックな映画好きしか知らないだろうから、そんなタイトルを言って食いつかれたら一から説明する必要がある。
「嗤う分身」~ のような作品は作家の映画で、オリジナルな発想から生まれている、説明しずらい映画でもある。
こういうマネの出来ない作家性の強い作品に惹かれる。
だからと言って、そこまで拘って{好き}を大声で叫びたい訳じゃない、「キューポラのある街」も「ゴッドファーザー」も、判りやすい、見ていなくても名前ぐらいは聞いた事があるぐらい有名で、説明の必要がない。
または簡単に説明が出来る。
しかし、自分の心の中を映すような映画が、今までにあったはずだ。
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と、言う事を1日考えても出てくる映画は古いものばかり、そして、救いようのない映画ばかり。
うまくいった、かのように見えて失敗。そんな映画。
悲しい結末の映画しか思い浮かばないのは、そういう映画が好きという事なのだろう。
やはり、古過ぎるけど「キューポラのある街」にもう少し頑張ってもらう、明るい未来に向けて走っていくような映画が今、思いつかない。
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