見出し画像

沢尻エリカ「撮り直し」は必要ある!

なぜか、クソ忙しいのだけど、こんな時に限ってなぜか、ナニか書きたくなる。

「沢尻エリカ「撮り直し」は必要ない!」という白石和彌監督の記事を読んだから。(すいません、無料部分しか読んでません)

もともと、僕は薬物犯罪者にやさしい、今年の3月にも「薬物体験旅行のススメ」 と言う事を書いている。

絶対に手を出してはいけないものはあるだろけど、日本で禁止されていても、合法的に買える国があるんだから、やりたきゃ、そこで経験してみれば、というスタンスだ。

当然、世界中でダメなものはダメだ。

で、沢尻エリカ、彼女がやっていたドラッグがどんな物なのか、それは報道で読む事以外の知識はない。

彼女の罪はともかく、僕は時間が許すなら撮り直すべきだという考え。

実際にNHKは撮り直す事にした。

どうせ、見ないし、見られないのだから関係は無いけど、良い判断だと思う。

それは、これはまた個人的な考えだけど、薬物とは一切関係ない事で、僕も偉そうに、もし自分が監督だったらと考えたら、撮り直したいと思う。

撮り直す苦労も、それなりに理解している。

沢尻エリカは10話までの撮影が終っていたという、そして、今の段階で、逮捕され、保釈されたからといって、すぐに撮影に参加出来る状況ではない。

結局のところ、降板は避けられない。

「撮り直し」は必要ないと言う事は、すでに撮影済みの10話まで沢尻さんで、11話からKHさんという女優さんになるという不自然さ......

演出家、脚本家が頭の中で考えるだけでも、沢尻さんならこういう芝居をするだろう、KHさんならこういう芝居という、まあ、ドラマ好きなら演出家でなくても、なんとなく想像できると思う。

俳優が代われば作品そのものが変わる。

途中から俳優が代わるなんて、僕が演出家ならちょっと耐えられないし、たとえ放送日を遅らせても最初から撮り直す事を選択したNHKの決断を支持する。

難しく言わなくても、11話から人が代わるなんて変だ。

書くまでもないけど、薬物をやっていたから撮り直せと言ってる訳ではない、あくまで、途中で配役が代わるのが嫌だからだ。

こんな事は有りあえないだろうけど、この先、白石監督の作品でヨエール蛸(仮名)さんが撮影途中で逮捕され、残った部分をタコ一郎(仮名)さんがやることになった。

しかし、撮影は順撮り(シーン番号順に撮影する事)ではないため、場面ごとに、ヨエールさんと一郎さんが交互に出て来るような映画。

もしくは同じ場面でも前半と後半の役者が違う......

これは監督は良くても観客としては混乱する、これは撮り直すべきだろう。

白石さんはそんな場合でも撮り直さないのだろうか?

あとは犯罪の質、薬物にやさしい僕としてはピエールさんが出演している、完成済の映画は公開してもいいと思うし、普通に見られるが、

性犯罪者の俳優は、なんか、ちょっと嫌悪感を感じるので、公開するのは自由かもしれないけどあまり見たくない。

 それに対して「ギャンブル依存症問題を考える会」代表の田中紀子さんが中心になり、ネット上で「NHKは大河ドラマ『麒麟がくる』沢尻エリカさん収録分を 予定通り放映してください!」とするキャンペーンを展開、

上の意見は、作品の事はまったく考えていない発言だろう、僕は依存症どうこうではなく、作品として嫌だという事。

11話から人が代わるなんて......


だけど.....

すごく古い話をする。

昔、日本テレビで「春の砂漠」という連続ドラマの助監督についた事がある。

撮影前の準備段階で、そのドラマの主人公の父親にキャスティングされていたのは笠智衆さんだった、もう若い人には判らないだろうけど、あの、「東京物語」の笠智衆だ。

「春の砂漠」のメインディレクターは深町幸男という方で、笠さんとは何度も仕事をしている。

ただの映画ファンに戻れば、笠さんと仕事が出来るなんて光栄中の光栄、衣裳合わせ、打ち合わせ、何度か笠さんとお会いする事は出来たのだけど、撮影直前に、健康上の理由で降板すると言い出した。

深町さんはあっさりしたもので、「そうか」と。

僕は少しくいさがって、「でも笠さん、なんとか説得できませんかね」と言った、笠さんの健康の事など考えず、自分が笠さんと仕事したいという気持ちだけだったし、助監督の甘い考えだ。

監督なら、本当に笠さんの健康が撮影途中に悪くなり、降板することになったら、それこそ5話目ぐらいから違う俳優さんに代わっていた可能性がある。

やはり監督としての立場なら、そういう危険な俳優は使うべきではないだろうと、今なら思える。

僕が「沢尻エリカ「撮り直し」は必要ある!」と思うのは、作品としての違和感が嫌だって事。

もう一度書くけど、11話から人が代わるなんてヘンだ。
(もちろん病気、死亡など、止む終えない事情の場合もあるとは思う)

作品は残るものだから完成された形で残したい。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?