これからどこへ向かって行くのか



日本国外で働き始めて約1年半、この国に引っ越してきてちょうど半年くらい。

新しい国を知るため、海外にありながら日本の縦社会の色を強く持った職場に馴染むために努力した。まさに出る杭は打たれる、ということをよく表している職場だ。

新人が古株たちに受け入れて仲間として認められるまで、100年といったところだろうか。ここに馴染むとか受け入れてもらおうとか思うのはやめにした。

職場はまぁ難ありというか、全く持って居心地が良くないのだけど、幸いかなり休みの多い職場であり、ここで働き初めてから無限にも思える程の自由な時間がある。新しい地で友達も少なく、側にいてくれると買って出てくれる人も現れていないので、一度一人に慣れてみることにした。

時間は決して無限ではない。あれだけ毎日大変で、早く時間が経てば良いと願っていた二年前も、遠い過去で、今より2歳も若かった。あれだけ毎日を一生懸命過ごしていても、あの時もう少しこうしていたら、こういったスキルを身につけていたら、なんてふと考えたりする。

この膨大な自由時間の中で、流れるままに過ごしていたら、いつか東京に戻って毎日片道一時間かけて満員電車で通勤することになったとき、今の自分をうらやんで、もっと充実させればよかったのに、なんて思うに決まってる。

働き方を変えてリラックスするために、海外に出てきたけど、いざ時間ができると退屈になってなにかしなきゃって思うなんて、上昇志向はもったままなんだなと思う。

上昇思考や向上心なんて人生には必要ないと思う。ただ毎日、健康に、日々小さい喜びや楽しみを感じて過ごせたらそれでいいと思っていた。

それでも何かしないと、という思いに駆られるのは、きっと今の自分は何かが足りていない、自分自身を認められていないということなんだろうなぁ。

ただ、決して未来は今のままではないことが確かだ。


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